株式会社BMLフード・サイエンスと株式会社カミナシは、食品業界の現場デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するための販売代理店契約を締結しました。この提携によって、両社は『カミナシ レポート』と『カミナシ 教育』といった製品の普及を図り、食品関連事業者の業務効率や品質向上を支援します。
業界の現状と課題
食品製造業界は現在、人手不足が深刻な問題となっており、特にHACCP(ハサップ)への対応が求められる中で、管理業務が複雑化しています。これにより、現場では従業員教育の負担が増しており、限られた人員で安定した高品質な製品を維持することがますます難しくなっています。記録業務や教育の効率化、さらにノウハウの明文化といった実務面での解決策が急務です。
そんな中、今回の提携は両社がそれぞれ持つ強みを活かすことで、現場の業務を効率化することを目的としています。BMLフード・サイエンスは衛生管理の専門家として、厨房衛生点検や腸内細菌検査、工場監査などを手掛けている一方、カミナシは現場DXプラットフォームとして、業務効率化を実現するためのデジタルツールを提供しています。
現場DXプラットフォーム『カミナシ』
『カミナシ』は、現場の作業方法や人、設備に着目した製品群を展開しています。特に『カミナシ レポート』は現場帳票をデジタル化するもので、記録業務の合理化を実現します。また、『カミナシ 従業員』は現場従業員の管理システムであり、『カミナシ 教育』では動画マニュアルを使用した研修が可能です。さらに『カミナシ 設備保全』により、設備のメンテナンス管理も行えます。このように多角的なサービスを提供することで、年間3,900万人のノンデスクワーカーの働き方をスマートに変えていくことを目指しています。
BMLフード・サイエンスの強み
BMLフード・サイエンスは、臨床検査業界のリーディングカンパニーであるビー・エム・エルのグループ企業です。食品衛生に特化したコンサルティングを通じて、厨房衛生点検やさまざまな検査サービスを提供しています。長年の経験と豊富なデータを基にした質の高いサービス提供が、全国の多種多様な事業者から高く評価されています。
今後の展望
この販売代理店契約は、食品業界における現場の効率化や品質向上を目指すものであり、今後両社は連携を強化し、より多くの企業が直面する管理業務の負担軽減を図ることでしょう。食品関連事業者にとって、安心して製品を提供できる環境づくりを進めていくことは、業界全体の進化にも繋がると期待されています。
会社概要
株式会社カミナシ
- - 設立: 2016年12月
- - 所在地: 東京都千代田区神田鍛冶町3-7
- - 事業内容: 現場DXプラットフォーム『カミナシ』シリーズの開発及び提供
株式会社BMLフード・サイエンス
- - 設立: 1972年12月
- - 所在地: 東京都新宿区西落合二丁目12番14号
- - 事業内容: 食品検査、腸内細菌検査、認証取得支援
この提携により、食品業界が抱える複雑な課題に、最先端のソリューションを提供し続ける両社の今後に注目です。