伝統工芸とラグジュアリーブランドの融合
石川県を拠点とする陶磁器ブランド「KAKERA」が、ジバンシイとの新たな取り組みを発表しました。このコラボレーションでは、九谷焼の陶磁器片を用いて特別なプレートが制作され、来年の限定イベントで販売される予定です。このプレートは、香水『ラ コレクション パルティキュリエ』 ド ジバンシイのトレーとしても使用可能なアート作品として注目を集めています。
コラボレーションの背景
今回のプロダクトは、震災の影響で割れた九谷焼の陶磁器片を利用したもので、輪島塗の職人が手掛けた特別な一点物です。この作品は、約半年間にわたる試作やデザイン検証を経て完成しました。最大の特徴は、陶器の「欠け」や「傷」を不完全さではなくデザインとして再解釈し、それぞれの個性を引き出している点です。ジバンシイの提供するエレガンスと、日本の伝統工芸が交差するこのアートは、単なる製品以上の意味を持つのです。
プロダクトの詳細
本プロダクトを構成するプレートは、破損した九谷焼の陶片に、輪島塗の漆を施し、さらに和紙で美しく仕上げられています。具体的なセット内容は以下の通りです:
- - 『ラ コレクション パルティキュリエ』ド ジバンシイ(オーデパルファム)100mL × 2本
- - プレート
- - 価格:税込78,760円
- - 発売日:2025年10月
- - 販売場所:特定の百貨店で行うイベントにて
ブランド「KAKERA」について
「KAKERA」は、規格外のものを生かし、新たな価値を創出するブランドです。捨てられてしまったものも、何かを生み出すピースであるというコンセプトのもと、自然に存在する形や色合いを活用して、多様な製品を生み出しています。
代表者からのコメント
金山桃社長は、コラボレーションの背景として、2024年の能登半島地震で多くの職人の作品が破壊される様子を目の当たりにしたことがきっかけであると語ります。日本の美しい職人技が途絶えてはならないという思いから、このパートナーシップが誕生しました。技術の継承や支援を通じて、石川県の伝統工芸を広めたいという強い願いが込められています。また、奥山純一社長も、今回の挑戦を通じて伝統とモダンの新たな表現を追求することに感謝の意を表しています。
この作品は、美の多様性を表現し、次世代に向けた新しい価値の提案として、多くの人々の心に響く存在となるでしょう。衝撃的な美と技術の融合をぜひ体験してください。