テレビ番組「合唱バトル」が合唱譜として出版される
今、テレビで話題の「オールスター合唱バトル」が、合唱譜となって私たちの手元に届く時が来ました。教育現場や市民の合唱団でも使える形で、全14曲が楽譜に。これを実現するのは、クラウドファンディングプロジェクトです。楽譜化の監修を担当するのは、音楽監督の木島タロー氏。このプロジェクトは、全国の合唱愛好者や教育現場に大きな反響を呼び起こすことを目的としています。
プロジェクトの背景
フジテレビ系の「合唱バトル」は、J-POPの名曲を合唱形式で披露する新しい音楽番組として注目を集め、多くの視聴者の心を捉えました。しかし、何曲も披露されたパフォーマンスの背後には、市販されていない独自の合唱アレンジがあるため、「歌いたいのに楽譜がない」といった現場からの声が上がっていました。
そのため、今回のプロジェクトでは、全14曲を合唱譜として楽しめるようにする取り組みです。木島氏の監修によって、これらの楽曲が教育機関や地域の合唱団でも利用できる形で提供されることが期待されています。これにより、視聴者や歌いたい人々が楽譜を手にすることができ、より多様な音楽体験が味わえるようになります。
合唱教育における新たな価値
近年の学習指導要領では、特に合唱教育においても多様な発声法が求められています。ポップスやゴスペルなど、クラシック合唱とは異なるスタイルに対する需要が高まっている中、本プロジェクトの楽譜は地声を活かした合唱スタイルを体現し、教育現場に新しい価値をもたらします。
教育現場では、地声による合唱が重視されているものの、実際には依然としてクラシック的な頭声に依存した楽譜が多く見受けられます。この楽譜プロジェクトでは、木島氏のアレンジにより新たな合唱スタイルを実践できる楽譜が提供され、より多様な表現が可能となります。
紙媒体の重要性
今回のプロジェクトでは、紙の楽譜として出版することに重きを置いています。デジタル楽譜には対応しきれない現場も多く、紙媒体で直に手に取ることで、より確かな選択肢を提供することを目指しています。これにより、教育機関や地域社会においてもこの楽譜が活かされるでしょう。
プロジェクトの詳細
プロジェクト名は「合唱バトルの熱狂をもう一度。全曲スコア出版プロジェクト」。クラウドファンディングを通じて実現されるこの企画の目標金額は95万円。期間は2025年6月11日から6月30日まで。このプロジェクトに協力することで、全曲セットの入手や、自分の名前を楽譜に載せる特典などもあります。
収録楽曲
出版予定の楽曲には、J-POPの名曲が揃っています。例えば、 `TRAIN-TRAIN` や `My Revolution`、 `SWEET MEMORIES` 等が含まれています。皆さんの合唱活動をより豊かにする楽譜が、私たちの手元に届く日を心待ちにしています。
音楽監督・木島タロー氏について
木島タロー氏は、音楽家や指揮者としても知られ、多くの名プロジェクトに関わってきました。地声を活かした合唱スタイルの第一人者として、さまざまなジャンルで多彩な表現を追求しています。彼のプロジェクトには、教育と合唱の未来を築く大きな使命が託されています。
この楽譜化プロジェクトを通じて、私たち自身の声で歌う楽しさを再発見し、共に音楽を楽しむことができる社会を目指していきましょう。