世界大会優勝シェフが語る業務改革の真髄と未来の洋菓子づくり
三重県湯の山にあるアクアイグニスは、癒しのリゾートと美食が共存する場所で、その中に存在する洋菓子部門は特に注目されています。ここで統括責任者を務める籏雅典シェフは、フランスの洋菓子世界大会「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー2025」で見事に勝利を収めた実力派です。彼の情熱や、新しい時代の業務改革についてご紹介します。
業務改革の必要性
従来、アクアイグニスでは発注業務がFAXに頼り、商品管理はExcelで行っていました。特に請求書と納品書の照合作業には毎月3時間もの時間がかかっており、若手育成や商品の品質向上に本来の時間を使うことができませんでした。さらに、頻繁なFAX発注により、紙の消費も過剰で環境への負担も深刻でした。これらの課題を解決するため、デジタル化を進める必要があると感じていました。
「BtoBプラットフォーム 受発注」の導入
そんな中、株式会社インフォマートが提供する「BtoBプラットフォーム 受発注」が目に留まりました。このサービスは、受発注業務をデジタルで効率化し、データの一元管理を実現します。手作業の煩雑さを軽減し、業務全体の質を向上させられると感じた籏シェフは、導入を即決しました。
導入による効果
1.
業務時間の大幅短縮
毎月の照合作業がなんと3時間から10分に。スマートフォンからの発注も可能となり、業務全体が効率化されました。また、発注履歴はオンラインで確認でき、担当者間の確認作業も不要になりました。紙の発注書も大幅に減少し、環境負荷軽減にも貢献しています。
2.
棚卸作業の省力化
棚卸機能の導入により、毎月の棚卸がスムーズになりました。リアルタイムで原価の把握ができるため、スタッフ全員が最新の情報をもとに業務を進められます。この仕組みを通じて、若手スタッフ一人一人が仕入れに対する意識を高め、責任感を持つようになりました。
今後の展望
ただ商品を並べるだけではなく、顧客に魅力を伝え、独自の体験を提供することが重要だと感じています。デジタルで業務を効率化することで、専門性を磨く時間が増え、クリエイティブな発想を育むことができます。若手世代には新たな視点でビジネスを引っ張ってほしいと考えています。
籏シェフ自身も、自身が統括する立場として、業務をシンプルにし、若い世代が自分のやりたいことに集中できる環境を整備していくことが目標です。彼の思い描く未来には、世界で活躍できる次世代の人材が育成される姿があるのです。
最後に
アクアイグニスの取り組みは、業務改善だけでなく、未来の洋菓子産業における革新をも示唆しています。籏シェフの情熱と努力があれば、その先には想像を超えた可能性が広がっていることでしょう。業界全体が進化する今、彼らの挑戦に注目です。