オーストラリアでの初ツアーを経て、House of Protection(ハウス・オブ・プロテクション)が、新しいEP『Outrun You All』のリリースを発表しました。このアルバムは、彼らの新たな挑戦と音楽性が色濃く反映されており、5月23日にリリースされます。本作の先行シングル「Afterlife」は、すでに配信開始され、その斬新なサウンドが話題を呼んでいます。
「Afterlife」は、引き続きBring Me The Horizonの元メンバーであるJordan Fishをプロデューサーに迎え、House of Protectionの個性を際立たせる楽曲に仕上がりました。シンプルなギターリフと力強いビートに、エレクトロニックな要素と重ねられた大胆な歌詞が特色です。また、ミュージックビデオでは、ラバーコスチュームを身に着けたドミナトリックスが登場し、夢のようなビジュアルで視聴者を引き込む印象的な映像が完成しています。
今回の新曲は、「It’s Supposed to Hurt」の次に制作されたもので、当初はギターのスタブとムチの音が主導していました。ですがバンドメンバーは、ファーストEP『GALORE』では速いテンポを重視したため、ミドルテンポの楽曲に挑戦することを決断。これに対してメンバーは一言、『Afterlife』を特に気に入っていると自信を持って述べています。
House of Protectionは、昨年デビューEP『GALORE』をリリースし、音楽メディアからの高評価を得てから、わずか1年で人気を獲得しました。特に、ロサンゼルスとロンドンでの公演は即完売となり、1,000万回以上のストリーミング数を記録しました。この強力なスタートから、LuminateチャートでのランクインやSpotify「2025年注目のアーティスト」に選ばれるなどしており、まさに音楽シーンでの急成長を遂げています。
『Outrun You All』のアルバム名は、Harrisonのタトゥーに由来しており、前作『GALORE』の第二章とも捉えられる作品です。音楽的な哲学としては、感じたことを全力で表現するという理念が込められています。ハウス・オブ・プロテクションは、トラップ・ミュージックからポストパンクまで様々なジャンルを融合させ、その表現の幅は広がっていくばかりです。
彼らはデビューからわずか1年で、数々のライブを行いながら急速に名を馳せています。特に、Bad OmensとPoppyとのオーストラリアツアーでは、25,000人以上の観客を魅了しました。そして、2025年には、世界各国の主要な音楽フェスティバルへの参加が予定されています。このようにHouse of Protectionは、今後も音楽シーンの中でのその存在感を増していくことが期待されます。
「Outrun You All」は、もともとHouse of Protectionがどのようなバンドであるかを示す重要な作品です。彼らは音楽業界からいったん距離を置き、再び原点へ戻り、「音楽への愛」を取り戻すために活動を開始しました。過去の成功はもちろん、そこから得た学びや経験を基に、これからも進化し続ける姿を反映しています。バンドメンバーは、常に新しい挑戦を求め続けており、才能を捨ててしまうような仲間が出ないように、互いに支え合い奮闘しています。
新たな音楽を生み出すHouse of Protectionの今後の展開に、ぜひ注目してみてください。