国産うずら卵を救う「#うずら革命」が始動！新商品開発で未来を切り開く

国産うずら卵を救う「#うずら革命」が始動！

国産うずら卵の生産者が直面する厳しい現状を打開するため、愛知県の天狗缶詰が新商品の開発に取り組んでいます。この取り組みは、2024年2月に福岡県で発生した給食の誤嚥事故に起因し、需要減少の波が押し寄せたことが背景にあります。天狗缶詰は、業務用の加工食品を手がける企業で、国産うずら卵の水煮や加工品において国内でトップシェアを誇っています。

国産うずら卵の現状と新商品の誕生

国産うずら卵の需要が激減したことにより、農家の経営は困難を極めています。天狗缶詰は、「減産」を選ばず、通常通りの生産を続けることで、農家への支援を表明。だが、それによる在庫の増加がもたらすリスクも大きいです。現在、在庫は通常時の1.8倍に達しており、このままでは日本のうずら卵産業全体に深刻な影響を及ぼしかねません。

天狗缶詰は、その状況を打破すべく、「#うずら革命」というスローガンの下、クラウドファンディングを利用して新商品の開発を開始しました。これは、消費者と直接つながり、味わってもらうことで需要を喚起し、国産うずら卵の魅力を再発見してもらうことを目指しています。

新商品の魅力

「みるくうずら」と呼ばれる新商品は、甘いミルク風味が特徴で、スイーツ感覚で楽しむことができます。一口噛むと、クリーミーな甘さの黄身が口の中に広がり、おやつとしても最適。これまでのうずら卵のイメージを覆す試みとして、ユーザーの心を掴むことでしょう。

さらに、「うずタル」は規格外品のうずら卵を活用したスプレッドで、食品ロス削減に貢献します。コーンポタージュ風味のクリーミーなこの商品は、パンに塗っても、ディップとしても楽しめる新感覚のアイテムです。これにより、うずら卵の可能性を広げることが狙いです。

若者とのコラボレーション

この新商品の開発には、愛知大学の学生たちとのワークショップが大きな役割を果たしました。学生たちの斬新なアイデアは、新商品の形を決定づけるもので、彼らの視点から生まれる意見が次々と試作を進化させました。「甘いうずら卵ってアリじゃない？」という発言が、新たな発想のきっかけとなったのです。

未来へのチャレンジ

天狗缶詰は、善意の支援を仰ぎつつ、クラウドファンディングを通じて更なる商品の改良や研究を進めていきます。国産うずら卵の魅力を届けるため、学校給食やカフェメニューへの導入も視野に入れ、需要の復活を目指します。

多くの人に、「#うずら革命」を通じて新しいうずら卵の形を楽しんでもらいたいと、天狗缶詰は希望しています。私たちの食卓に新たな風を吹き込む、国産うずら卵の未来に期待が高まります。