糖尿病と歯周病がもたらす驚きの関係を知ろう

糖尿病と歯周病の関連についての認知度が低いという調査結果が発表されました。オハヨー乳業株式会社が実施したアンケートによると、糖尿病で悩む方やその対策を行う人のうち、約2割しかこの二つの病気の関連を詳しく理解していないことが明らかになっています。この結果は、健康に対する意識をさらに高めるために必要な情報を示唆しています。

調査結果のハイライト

調査は200名を対象にインターネットで実施され、以下のポイントが浮き彫りになりました。まず、糖尿病と歯周病は別々の病気と考える人が多く、認識の乖離があることが示唆されました。一方で、歯周病が全身に影響を与えるという意識は高まり、7割以上の人がその認識を持っています。特に、「口の健康が身体全体に影響を与える」というイメージが広がっていることが嬉しいニュースです。

さらに、歯周病対策としては「歯磨き」や「フロス」を実施している人が圧倒的多数ですが、新たな選択肢として「プロバイオティクス」の活用が見られるようになってきました。これまで4%の人がプロバイオティクスを使用しているとの回答があり、今後の広がりが期待されます。

糖尿病専門医の見解

この調査結果について西田亙先生にお話を伺いました。西田先生は、歯周病と糖尿病はお互いに影響し合う関係にあることを強調しました。「歯周病が悪化すれば糖尿病も悪化し、逆に歯周病が改善されれば糖尿病も改善する」というコインの表裏の関係を指摘し、今後は医療機関も糖尿病患者に対して積極的に歯科受診をすすめる方針を取っていくことを述べました。

認識を深めよう

調査結果からも、糖尿病と歯周病の関連が十分に知られていないことが分かりましたが、内面的なケアとしてプロバイオティクスが注目され始めたことは明るい兆しです。口腔ケアだけでなく、全身の健康を視野に入れた新たなセルフケア方法として、プロバイオティクスの導入が推奨されるようになるでしょう。

まとめ

糖尿病と歯周病は「コインの裏表」のように交互に影響を及ぼす病態であり、一方の病気をケアすることが、もう一方の改善に繋がることが明らかとなりました。私たちの生活の中で、口と全身の健康をつなげて意識することが日常になり、これからは歯磨きに加え、プロバイオティクスなどの新しいアプローチを取り入れることが重要です。

オハヨー乳業の取り組み

オハヨー乳業は「医と食のバランスを変える」というビジョンのもと、乳製品開発だけでなく、菌を活用した健康づくりに積極的に取り組んでいます。同社が研究を進めている「ロイテリ乳酸菌」には、口腔内の善玉菌を増やす効果が期待され、歯周病や口臭対策にも適した取り組みです。今後も有効な調査結果や新しい研究について発信していく予定です。