浜名湖の鰻「でしこ」
2025-10-16 09:34:54

浜名湖の新ブランド鰻「でしこ」が2025年度グッドデザイン賞を受賞

浜名湖の新ブランド「でしこ」とは?



静岡県浜松市の浜名湖養魚漁業協同組合は、125年の歴史を背負った新たなブランド鰻「浜名湖うなぎ でしこ」の誕生を発表しました。この度、このブランドが2025年度グッドデザイン賞を受賞したことを嬉しく思います。受賞の背景には、浜名湖に根付いたうなぎ文化の存続を賭けた職人たちの情熱があるのです。

鰻文化の現状と危機



浜名湖は一度、養鰻文化の聖地としてその名を馳せていました。最盛期には400以上の養鰻場が軒を連ね、全国にその名を知られる存在でした。しかし、近年では生産者が27軒にまで減少し、かつての栄光は色褪せつつあります。

安価な海外産との競争や自然資源の減少、シラスウナギの価格高騰といった難題が地域の生産者を苦しめ、浜名湖の鰻文化の存続には危機感が漂っています。職人たちは、「このままでは浜名湖の文化が消えてしまう」と感じ、再起を誓う決意を固めました。

新ブランド「でしこ」誕生の理由



そのような背景を踏まえ、浜名湖の職人たちは「質」で勝負する新しいブランド「でしこ」の立ち上げを決意。2024年11月29日にブランドを発表し、再び日本一を目指すべく動き出しました。「でしこ」という名前には、# 伝統を守り、進化を続け、幸福を届ける」という想いが込められています。この3つの理念を軸に、従来の鰻の位置付けを見直し、文化や風土の象徴として再構築しました。

グッドデザイン賞受賞の意義



「でしこ」の受賞は、単なるデザインの評価を超えるものでした。浜名湖のうなぎ文化が持つ価値や職人たちの連携、新たなビジュアルコミュニケーションが社会的評価を得たのです。特に、「伝統を守り、進化を続け、幸福を届ける」というミッションが認められたことは、一大成果と言えます。

地域の生産者、料理人、そして目利きが一体となって作り上げた「浜名湖モデル」は、食の循環を促進し、市場に求められる価値を正しく伝える仕組みを発展させています。

持続可能な養殖への取り組み



「でしこ」が挑戦していることの一つに、持続可能な養鰻があります。絶滅危惧種としての課題に直面する中、「でしこ」は新たな鰻の育成法を導入。これにより、肉質の良い鰻の生産につながっています。また、出荷までの期間を延ばすことで、稚魚の捕獲量を抑え、資源保護にも貢献しています。これは美味しい鰻を追求することで、環境保護にも寄与するという新しい哲学です。

共感を呼ぶ「でしこ」の物語



「でしこ」は、地域の人々やプロのシェフに支えられ、今や多くの人々から共感を呼んでいます。特に、2024年12月にMAKUAKEでの先行販売が行われた際には、1500万円を超える支援を集めるという奇跡を達成しました。

このような実績は、「地域の誇りを再び形にしたい」と願う人々の心をつかむ証拠です。その結果として、名店での採用が相次ぎ、プロフェッショナルからも高い評価を受けています。

未来に続く「でしこ」



受賞は、「でしこ」が地域の観光資源の価値を高めることを示す好材料となりました。私たちは、この受賞を記念して、鰻文化の奥深さを広めるイベントを連続して開催し、浜名湖の風土や自然、そして人々の知恵を世に発信していきます。これからも「でしこ」の理念は地域を超えて、美味しい鰻作りを進化させ続けていくのです。

「でしこ」の購入や詳細は、こちらから。 浜名湖うなぎまつりやその他のイベントについても注目していきましょう!


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