Glicoの乳酸菌GCL1815株がもたらす健康効果
江崎グリコ株式会社の独自な技術により開発された乳酸菌、Lactobacillus helveticus GCL1815株(以下、GCL1815株)が、風邪の自覚症状を軽減し、免疫機能を高める可能性があることが確認されました。この革新的な研究は、2025年に国際的な学術誌『Journal of Functional Foods』に発表され、多くの注目を集めています。
1. 研究成果の概要
本研究では、健康な成人を対象にGCL1815株の摂取がもたらす免疫機能向上の効果と風邪症状軽減について調査されました。実施されたヒト試験では、GCL1815株を継続的に摂取した結果、風邪の幅広い自覚症状が軽減されることが明らかになりました。
特に、以下のような全身症状と部位別症状が緩和されました:
- - 全身症状: 熱っぽさ、全身の倦怠感、寒気、食欲低下
- - 部位別症状: 関節の違和感、筋肉の痛み、頭重感、くしゃみ、咳など
2. 免疫機能への影響
GCL1815株の摂取は、免疫機能に直接的な影響を与えることが示されています。具体的には、唾液中の分泌型免疫グロブリンA(sIgA)の量が有意に増加し、粘膜上での感染防止に寄与することが明らかになりました。
研究結果によれば、低用量(60億個)および高用量(1000億個)のGCL1815株を8週間摂取した参加者で、sIgA量が対照群に比べて高くなっていました。このことは、風邪ウイルスなどの病原体に対する防御機能が向上したことを示唆しています。
3. 研究の信頼性と今後の展望
本研究では、GCL1815株の摂取に関連して有害事象は観察されず、安全性が確認されました。これにより、グリコは免疫機能向上と風邪自覚症状の軽減についての研究成果が一貫していることを確信しています。
今後は、GCL1815株のさらなる研究を進め、免疫機能への作用メカニズムを解明することに注力する予定です。グリコは、GCL1815株を通じて「すこやかな毎日、ゆたかな人生」を実現することを目指しています。
4. まとめ
GCL1815株の健康価値が示された本研究は、風邪症状の軽減や免疫機能の強化へとつながり、健康づくりへの貢献が期待されます。これからの季節、風邪やインフルエンザが気になる方々にとって、GCL1815株の摂取は一つの選択肢として注目されることでしょう。