兵庫ヤクルトが新たな健康経営プラットフォームを導入、従業員の健康支援を強化

兵庫ヤクルトが描く健康経営の未来

兵庫ヤクルト販売株式会社（神戸市西区）が、健康経営の新たなステップとして「Life Pilot」を導入しました。この健康支援プラットフォームは、従業員のヘルスリテラシーを向上させることを目的に2025年6月から始まります。医療や健康に関する情報をLINEを通じて配信し、運動や食事、メンタルヘルスの管理を効率的に行えるようサポートします。

健康経営がもたらすメリット

健康経営は、企業の理念に基づいて従業員の健康保持と増進に取り組むことで、結果的に企業の生産性を向上させる戦略です。兵庫ヤクルトは2020年から6年連続で「健康経営優良法人大規模法人部門」に認定されており、CSRを重視した企業活動を行っています。これにより、従業員の健康を推進し、地域に貢献することで「笑顔と健康」を届けることを目指しています。

組織体制と健康経営の推進

社長を経営最高責任者として健康経営推進チームが設置され、全社的に健康経営の理念が浸透するように取り組んでいます。このチームは、健康経営に関する戦略を統括し、実際の施策に落とし込む役割を担っています。また、従業員の健康と福利厚生に関する施策は、具体的な数値目標をもって実施されています。

健康課題への具体的なアプローチ

兵庫ヤクルトは、健康診断の充実、ストレスチェックの実施、スマホアプリによる健康情報提供など、多岐にわたる取り組みを行っています。具体的には、次のような施策を講じています:

- ストレス管理や健康相談を産業医や保健師がサポート
- 健康的な食事メニューを社員食堂で提供
- 喫煙率の低下を目指し、社内禁煙を徹底

新しい健康支援プラットフォーム「Life Pilot」

「Life Pilot」は、従業員が業務の合間に健康に関する知識を得るための動画コンテンツを提供し、それを通して自らの健康を見つめ直す機会を与えます。従業員が各自のペースで情報を学ぶことができ、ストレッチや栄養素の知識、さらには女性特有の健康に関する情報の提供も行われます。

導入による期待される成果

この取り組みにより、社員一人ひとりのヘルスリテラシーが向上し、持続可能な健康習慣が身につくことが期待されます。従業員が得た知識は家庭や職場に波及し、その結果、地域全体の健康意識の向上につながるかもしれません。

社員の実際の声

導入後、従業員からは次のような感想も寄せられています:

- 「仕事の合間にストレッチを実践しています。体が軽く感じます。」
- 「ストレス管理に関する知識が増え、日常生活に役立っています。」
- 「毎回の健康情報を待ち望んでいます。」

経営者の思い

兵庫ヤクルトの阿部社長は、地域社会への健康貢献を大切にし、まずは自社の従業員が健康であることが重要だと考えています。そのためには、経営者と従業員が信頼関係を築き、働きやすい環境を提供することが必要だと実感しています。実際、健康飲料の自動販売機を設置した際には、従業員から多くの感謝の声を受けました。彼は、健康経営を通じて感謝と信頼の連鎖を生むことが企業としての大切な使命であると語っています。