唐津市での自然と共生するミツバチ採蜜体験
2025年10月4日、佐賀県唐津市の相知町横枕に位置する「自然共生サイト」で、地域住民や学生たちとともに当団体が主催する「唐津ミツバチプロジェクト」の採蜜体験が行われました。この取り組みは、地域の自然環境を守り、共生を深めることを目指しています。
ミツバチプロジェクトの背景
このプロジェクトは「ネイチャーポジティブ」とも言える考え方に基づき、持続可能な地域循環型の学びと交流を促進することが目的です。この日、採蜜に参加したのは、地域の住民とともに、鹿島市からの吉田先生や唐津南高校、生徒たち、相知中学校の生徒らで構成されており、世代を超えた交流が行われました。参加者は、ミツバチの生態や、その大切さを学ぶ充実した時を共にしました。
採れた蜜の詳細
この日の採蜜で得られたのは、地域の里山に咲く花々から集まった希少なニホンミツバチの百花蜜です。その香りは淡いバラのようで、やさしく甘さの中に微かな酸味を感じることができる、軽やかな風味が特徴です。昨年に続いて、今年も同様の味わいを体験した参加者は、自然からの恵みを存分に楽しみました。
ひまわりを蜜源にした新たな取り組み
さらに今年は、夏の蜜源としてひまわりを栽培しています。気候の変動や花の咲く時期を観察しながら、地域資源を活かした持続可能なエコシステム構築を目指しています。唐津Farm&Foodは、小さな一歩を積み重ねることで、より良い「ネイチャーポジティブ」社会を築くことができると信じています。
自然共生サイト米の魅力
また、この地域で初めて「自然共生サイト」に認定された相知町横枕では、耕作放棄される予定だった田んぼを再生し、今年、「自然共生サイト米」を初めて収穫・販売しています。このお米は、田んぼ、水路、森が一体となり、さまざまな生き物と相互に作用する環境の中で育ちます。自社が大切にした自然の水と土から生まれるお米は、その風味豊かさと栄養価の高さが魅力です。
今後の展望と地域連携
唐津Farm&Foodは、今後も自然共生サイト・横枕を拠点に、地域住民、教育機関、行政、企業などと協力しながら環境教育(ESD)や生物多様性保全活動を推進していきます。その目標は、「地域の自然を守り、人々が学び・働き・生活する循環モデルの構築」です。次世代への知恵を受け渡し、ネイチャーポジティブ社会の実現に向けた地域の相互協力を更に進めていきます。
団体概要
特定非営利活動法人 唐津Farm&Foodは、2020年11月16日に設立され、佐賀県唐津市相知町横枕に拠点を置いています。主な活動には自然共生サイト(OECM)の管理、里山再生や農業支援、環境教育(ESD)、アップサイクルやプラスチック循環プロジェクト『Precious Plastic 唐津』の運営など、多岐にわたります。公式サイトでは、詳細情報や新米の販売ページも掲載されています。