高校生が挑む!廃プラスチック再生プロジェクト「プラリボン」
廃棄される運命だったプラスチックが、笑顔を生む作品へと生まれ変わりました。その背景にあるのは、大阪府の教育機関や企業が連携した再生プロジェクト「プラリボン」です。このプロジェクトは、株式会社Kiriuriを中心に、大阪府教育庁や府立茨木工科高等学校、府立淀商業高等学校が協力し、廃プラスチックを商品化する試みです。
再生の背景と取り組み内容
Kiriuriは、毎月大量に発生する廃プラスチックをどのように有効活用できるか模索してきました。SDGsの視点からこのプラスチックを「資源」として再利用する機会を作るために大阪府教育庁に相談。そこで始まったのが「プラリボン」プロジェクトです。この取り組みでは、青少年の技術向上と廃棄物の有効活用の両面を目指しています。
プロジェクトの中で、茨木工科高等学校はプラスチック加工を行い、淀商業高等学校はアイデア創出やPRを担当しました。産学官が連携して進められる中で、出された提案は実現に向けて具体的な形を持つようになりました。
ものづくりの現場での経験
廃プラスチックを用いて製作された作品には、ハンガーラックや机といった実用的な家具があります。生徒たちはプラスチックの特性を理解し、専用の道具を使って加工することで、ものづくりとは何か、その楽しさや難しさを学びました。特に、金属フレームの角に施されたプラスチック材による安全対策も細かく考慮されています。これにより、ただのものづくりというだけでなく、安全性にも配慮したデザインが生まれました。
一方で、淀商業高校のチームは、プロジェクト名や展示用ポスターのデザインに取り組み、「SDGsを推進する」とのメッセージを効果的に発信しています。
地域交流と寄贈
2025年12月13日、完成した作品は地域イベント「淀翔モール」にて展示され、多くの来場者を魅了しました。その後、12月24日には茨木市立春日保育所に寄贈され、直接子どもたちに手渡すという温かな交流の時間も設けられました。これにより、子どもたちは身近な環境問題やリサイクルについて学ぶ、貴重な体験を得ることができました。
将来を見据えた学びの場
このプロジェクトは単なるものづくりを越えて、チームワークや企画から実現までのプロセスを通じて、今後の人生に役立つスキルを習得する貴重な機会となっています。関係者からは、「物を販売するのではなく、喜んでもらえるものを寄贈するこの活動が、学生たちの未来への投資になる」と高く評価されています。
株式会社Kiriuriの展望
Kiriuriの社長、栗本学氏は「廃プラスチックが生徒さんたちの手によって新しい価値を生む姿を見て、大きな可能性を感じました」と語ります。このプロジェクトを通じて、環境問題に対する意識が高まり、さらにものづくり教育が充実することを期待しています。今後も、廃プラスチック素材の提供を続け、教育機関や地域との連携を強化していく構えです。
次なる挑戦
茨木工科高等学校からは次回の構想として、園児向けの立体パズル制作が提案されています。教育現場と一緒に新しい取り組みを模索し、プラスチックを使い切る社会の実現に向けた一歩を踏み出していくことでしょう。
まとめ
「プラリボン」プロジェクトは、資源を廃棄物から生まれる新しい価値へと転換し、学生たちが環境問題やものづくりについて深く考える機会を生むものです。今後もこの取り組みから目が離せません。