新しい衣類循環
2025-09-11 21:43:27

サステナブルファッションの拠り所、横浜・東京・大阪にて《Community Loops》が始動!

環境問題に挑む新たなプロジェクト《Community Loops》



私たちが日常的に着用する衣類。これらが毎年約50万トンも廃棄されていることをご存知でしょうか?日本では、大型トラック130台分もの衣類が毎日焼却や埋め立てとして処分されています。この深刻な状況を、合同会社CYKLUSとハーチ株式会社が連携して提案する新たなプロジェクト《Community Loops》は、環境省の補正予算に採択されました。2025年9月から本格的にスタートするこの取り組みは、横浜、東京、大阪、神戸などの地域で、衣類回収を行うだけでなく、「修理する文化」を育成し、地域内でのリユース・リペア・アップサイクルを推進します。

どうして今、衣類循環が必要なのか?



背景には、急速に進化するファッション業界と、それに伴う環境負荷の増大があります。街中で見かけるファストファッションは手軽で魅力的ですが、その実態は環境への負担を増やしているのが現状です。政府は2030年度までに家庭から廃棄される衣類の量を2020年度比25%削減することを目指しており、《Community Loops》はその更新モデルを模索しています。

プロジェクトの概要



この新しいプロジェクトでは、使用済み衣類を地域コミュニティや大学を拠点とし、回収、リペア、再利用の一連のサイクルを提供します。具体的には以下のような内容です:

  • - 衣類回収: コミュニティスペースや大学内に衣類回収ボックスを設置し、状態に応じて分別。
  • - 分別・リペア: 回収した衣類は各地の支援事業所で仕分けされ、必要に応じてリペアのメンテナンス。
  • - 体験イベント: 「リペアカフェ」を通じてワークショップを開催し、衣類が持つ物語を再生します。

参加者の声と地域貢献



本事業はまた、関東・関西エリアにあるさまざまな大学とパートナーシップを組むことで、学生たちが実際の社会問題に直面しながら、ファッションの持続可能性を考える機会を提供します。特に、神奈川大学の道用教授のゼミ生たちは、リアルな課題解決型の学びの場として、このプロジェクトに取り組む予定です。

さらに、就労継続支援施設と連携し、障がい者や就労困難者とも共に衣類の仕分けやリペアを行うことで、地域全体が一体となった循環環境を育んでいきます。

技術と物語を結ぶ



《Community Loops》では、NFCタグを用いることで衣類の「物語」を可視化し、持ち主の思い出とともに次の持ち主に引き継ぎます。これにより、衣類がただの物質でなく、より一層の価値が生まれます。この透明性のあるシステムを構築することで、衣類への愛着を育むと同時に、それを取り巻く環境負担を軽減していきます。

本事業の未来



サステナブルファッションを楽しむ新たな文化を創出する《Community Loops》。2025年9月12日には横浜でキックオフイベントとなる洋服交換会が予定されています。この取り組みを通じて、地域内循環モデルを確立し、他の地域へも広がりを見せることが期待されています。より多くの人々がこのプロジェクトに参加し、共に未来の持続可能な社会を築いていくことができることを願っています。


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