PK shampooの全国ツアー最終公演が東京で熱狂の渦に！

6月18日にリリースされたメジャー1stフルアルバム『PK shampoo.log』を引っ提げて、全国19箇所での公演を成功に収めたPK shampooが、8月31日に東京・Zepp Shinjukuでワンマンライブを開催しました。この公演は、ツアーのファイナルとして、ファンたちの期待と熱気で溢れる特別な一夜となりました。

開演前、会場ではBGM「ボレロ」が流れ、まるでエンターテイメントの幕開けを告げるかのように、ファンたちが興奮を隠せない中、ステージの照明が落ちると、メンバーが登場します。最初の曲は、『PK shampoo.log』のオープニングトラック「旧世界紀行」。この曲から始まるパフォーマンスは、バンドの成長と新しいサウンドを体現したものであり、観客の熱い反応が会場を包みました。

続いて、「天使になるかもしれない」という新たな代表曲が披露されると、フロアは熱気に満ち溢れ、観客の大合唱が響き渡ります。曲の合間には、ヤマト（Vo&Gt）によるメンバー紹介があり、観客は彼に応じて盛り上がりを見せました。ファンとの一体感を感じさせる瞬間です。今回は特に、東京でのワンマンということで、他の公演とは異なる緊張感と期待が漂い、直前の盛り上がりが感情を一層高めます。

ライブの前半部分では、最新アルバムの楽曲を中心に構成され、毎曲ごとに異なる魅力を披露しました。リズムを刻むダイナミックなドラムのカズキや、重厚感のあるベースのニシオカケンタロウ、テクニカルなギタープレイをする福島カイトの存在感が際立っていました。ヤマトのボーカルは、フロア全体を惹きつける力を持ち、一瞬の静寂をつくると、その後に炸裂するサウンドは印象的です。

MCでは、禁酒しているというヤマトの意外な一面が明かされ、会場から笑いが起こります。そして、スタッフにビールを持ってこさせ、瞬時に飲酒解禁の瞬間が訪れました。この軽快なトークは、観客との距離を一層縮める要因となりました。また、思い出深い東京の思い出を語りながら披露された「S区宗教音楽公論」は、感情を揺さぶる名曲で、再び観客の心を掴みました。

後半戦では、ヤマトの弾き語りから始まる「第三種接近遭遇」や、感情溢れる「東京外環道心中未遂譚」といった曲が披露され、彼らのライブパフォーマンスのクオリティを証明しました。観客はただ聴くのではなく、一緒に歌うことで一体感を味わい、ライブの雰囲気は高まり続けます。

そして、アンコールでは「ひとつのバンドができるまで」が演奏され、感動的なフィナーレへと導かれました。曲が進むに連れて、観客の熱い視線が四人に注がれ、彼らの存在を改めて実感させられる瞬間でした。

最後に、「PK shampooでした、ありがとうございました」との挨拶と共に、「断章」でライブを締めくくり、強烈な漫画的演出をもってパフォーマンスの幕を下ろしました。観客はそれに満足しつつも、再度のアンコールが期待され、彼らが再登場する場面はまさに特別な瞬間でした。この一夜は、PK shampooにとっても観客にとっても、忘れられない素晴らしい思い出として残ることでしょう。この全国ツアーが持つ意味を再確認し、PK shampooの次なるステージへの期待が高まるライブとなりました。