能登半島の抱き枕「のとハグ」が金賞を受賞
石川県七尾市にある寝具専門店「Sleep inn(スリープイン)」が開発した抱き枕「のとハグ」が、OMOTENASHI Selection 2025で金賞を受賞しました。この賞は、日本の魅力を国内外に伝えるための国際的なプログラムで、地域性や独創性、快適性、社会的な意義が評価されるものです。のとハグは、そのデザインと機能性から、高い評価を得ています。
【受賞の背景】
この商品の誕生のきっかけは、2024年元旦に発生した能登半島地震です。被災地に訪れる多くのお客様が抱える「夜に安心して眠れない」という悩みを解消したいという思いが、「のとハグ」の開発に繋がりました。地域の心を支え、安心感を与える抱き枕を作ることで、少しでもお手伝いをしたいと考えた結果、地域を象徴する能登半島の形を模した抱き枕が生まれました。
【商品コンセプト】
「のとハグ」の最大の特徴は、能登半島そのものを再現したフォルムです。この独特の形は、抱きしめることで身体に寄り添い、心地良い安心感を与えます。また、このくびれがある形状により、寝姿勢を自然に横向きへ促し、骨盤を支えて腰への負担を軽減。また、抱きしめる姿勢で肩の負担も軽減され、いびきの軽減にも寄与することが科学的に証明されています。
【審査員のコメント】
審査員は以下のようなコメントを寄せています。
- - 地域の形を抱くという発想は文化的価値がある。
- - 地震の痛みから希望を生むプロダクトで、社会的意義が大きい。
- - 寝具としての快適性と地域への想いが融合した唯一の製品。
このように、のとハグは単なる抱き枕ではなく、“地域の心を包み込むプロダクト”と称賛されました。
【素材へのこだわり】
さらに、のとハグは、能登の特性を活かした素材「コレガナイト®」を使用しています。この素材は、能登産の珪藻土を練り込んだ天竺ニットで、通気性が良く、湿気やニオイを抑える特性があります。具体的には、試験により以下の効果が確認されています。
- - 消臭性:汗臭や体臭を大幅に減少。
- - 抗菌性:長時間使用しても清潔に保たれる。
- - 調湿性:湿気を適切にコントロール。
【社会的意義】
「のとハグ」は、単なる寝具ではなく、地域とともに生きる商品です。売上の一部は和倉温泉観光協会へ寄付され、観光復興や地域支援に役立てられています。また、震災後の布団廃棄問題に対する環境への配慮も重要視しています。
【メディア掲載】
発売以来、全国のニュースや雑誌、ラジオから取材を受けており、広く注目を集めています。これにより、「のとハグ」の魅力が全国に伝わり、多くの人々から支持されています。
【代表のコメント】
「この小さな日常行為が能登の人々への想いにつながれば嬉しい。地域に寄り添い、安心感を届けたい」と語るのは、Sleep inn 代表の中川裕介氏。彼は今後も能登の未来を見据えた商品づくりを続ける意欲を表明しています。
あなたもこの新たな抱き枕で、安心できる眠りを手に入れてみませんか?「のとハグ」は、眠りを通じて地域と絆を深める役割を果たしてくれることでしょう。