TAKが描くSNS時代の心情
韓国出身の音楽界で注目を集めるプロデューサーTAKが、2026年の初頭に新曲「MTMTM」を発表します。この楽曲は、人気ボカロキャラクター初音ミクの声をお借りして、現代人の不安定な自己像をエレクトロニック・ポップの形で表現したものです。リリース日は2026年2月24日、午後6時を予定しています。
これまでのTAKの音楽活動で注目されたテーマは、内面的な孤独や執着、さらには嫉妬であり、前作「孤独サイコ(Psycho Mode)」では特に強く描かれました。「MTMTM」では、その感情がSNSという外部のフィルターを通じてどう変質するのか、という視点を持ち込んでいます。要するに、ひとりで抱えていた内面の感情が他者の反応や視線を通じてしか存在を確かめられなくなる様子を鮮やかに描いているのです。
プレスリリースによると、タイトルの「MTMTM」は「見て、見て、私を(Mitte Mitte Me)」の略で、他者からの承認を求める強い衝動を象徴しています。現実の自分よりも、デジタルなフィルターを通した自分の方がリアルに感じてしまうという、今日ならではの感覚が投影されています。そして、少しの歪みをもって描かれるこの感情がどこか愛おしいと感じるのも、この楽曲の特徴の一つです。
サウンド的には、エレクトロニック・ポップがベースとなりながらも、中毒性のあるリードや感情の不安定さを反映した展開が楽曲全体に緊張感をもたらしつつも、可愛らしさも同時に演出しています。ボカロの特異な声質がこの曲のテーマとシンクロし、現代のSNS文化における感情の高まりや歪みをより鮮やかに描き出しています。
過去にTAKは、NCT 127、Stray Kids、TWICEといったグローバルなK-POPアーティストとのコラボレーションを行い、音楽の世界でのキャリアを切り拓いてきました。特に、リズムゲームDJMAXに収録された楽曲「Tic! Tac! Toe!」では強い印象を残しました。その後、ボカロプロデューサーとしての道も歩み始め、「LEMON MELON COOKIE」など、数多くの作品が累計再生数を伸ばしています。
最近発表された「PPPP」でも、公開後3,000万回の再生を記録し、多くのファンを魅了しています。情緒豊かで中毒性のあるそのスタイルは、TAK独特のメンヘラ・ポップワールドを築く要素となっています。「孤独サイコ」が個々の内面に迫った作品であるのに対し、「MTMTM」は、その孤独感を外へ発信する信号のような存在と言えるでしょう。
TAKは、これまでの2つの楽曲を通じて、現代人が持つ感情がどのように生成され、隠され、さらには外界に放たれていくのかを一つの物語として紡いでいます。「MTMTM」は、その延長線上に位置する作品であり、2026年を切り開くための最初のメッセージとして期待されています。あなたもぜひ、新たな音楽の世界を楽しんでみてください。
【配信リリース情報】
- - 配信日: 2026年2月24日(火)18:00
- - アーティスト: TAK
- - 楽曲名: MTMTM
【アーティスト公式SNS】