『行方不明展』がACC TOKYO CREATIVITY AWARDSで受賞
2025年に行われる65回目のACC TOKYO CREATIVITY AWARDSにて、体験型展覧会『行方不明展』が「ACCブロンズ」を受賞したことが発表されました。この展覧会は、株式会社テレビ東京や「株式会社 闇」、さらには株式会社ローソンエンタテインメントがタッグを組んで企画したもので、一般社団法人ACCが主催するクリエイティブアワードでの栄誉に輝きました。
魅力的なテーマと新たな体験
『行方不明展』は、行方不明をテーマとしたさまざまな展示物を集めた体験型イベントです。貼り紙、遺留品、映像、さらには都市伝説まで、多岐にわたるフィクションの要素を駆使して、訪れる人々を未知なる世界へと誘います。SNSを通じて大きな話題となり、2025年の夏には東京を皮切りに名古屋や大阪でも開催され、総来場者数はなんと16万人を超えるという高い人気を誇っています。現在は札幌市のサッポロファクトリーにて展示が行われており、11月24日まで続く予定です。
展覧会の制作背景
この展覧会は、ホラー作家として知られる梨氏や、モキュメンタリー番組を手掛けるテレビ東京の大森時生プロデューサー、そしてホラーエンターテインメントの「株式会社 闇」といった気鋭のクリエイターたちが協力して作り上げたものです。彼らの独自の視点が盛り込まれた展示物は、新しい形のアートとエンターテインメントの融合として評価されています。
ACC TOKYO CREATIVITY AWARDSとは
ACC TOKYO CREATIVITY AWARDSは、クリエイティブな表現を広く表彰する場として知られ、中でも受賞部門の一つである「ブランデッド・コミュニケーション部門 Bカテゴリー」では、広告やキャンペーンにおける優れたクリエイティビティが評価されます。ソーシャルメディアやデジタルコンテンツにおいて、どれだけ多くの人々に感動を与えられるかという観点からも大きな期待が寄せられています。
今後の予定と展望
受賞の発表を受け、『行方不明展』の東京会場は2024年7月19日から9月1日まで、三越前の福島ビルで行われます。また名古屋では2024年2月14日から3月30日、大阪では2025年7月25日から10月4日、さらには札幌で2025年10月11日から11月24日まで開催が予定されています。展覧会の成功により、関連書籍も異例の重版を重ねており、展覧会への関心は未だに高いままです。
関係者のコメント
受賞発表後、ホラー作家の梨氏は「行方不明をテーマにした展覧会がこれほどの評価を受けることがなかった時代があった」と話し、文化的な変化を感慨深く感じている様子です。
また、株式会社闇の頓花聖太郎氏は、「不穏な感情を楽しむ文化が育ちつつある」と述べ、本展がその流れにプラスに寄与できていることを喜びました。テレビ東京の大森時生氏も、「行方不明展はフラストレーションを抱える現代人の心に響くテーマで、多くの人々に支持されています」と語り、今後の展望にも期待を寄せています。
このように『行方不明展』は単なる展示にとどまらず、観覧者に新たな視点を与える場として大きな可能性を秘めているのです。