ダノンが世界的にB Corp™認証を取得
フランスを本拠地とするダノンが、2025年11月に世界規模でB Corp™認証を取得したことが発表されました。この取得は、全体で200を超えるダノン関連法人が60か国以上で認証を受け、同社がB Corp™ムーブメントのグローバルリーダーとなったことを示しています。実際、ダノンの従業員は世界全体でB Corp™ムーブメントに参加している労働者の約9%を占めています。
この重要な認証は、2015年から続くダノンの10年計画の成果であり、企業の成功と社会・環境へのポジティブな影響を両立させるという目標に沿った取り組みの一環です。特に、この数年間でダノンは子会社の認証を段階的に進め、最初はスペインから始まり、その後フランス、米国、エジプト、日本、南アフリカなどに広がりました。ついに2025年に親会社が認証を受け、その歴史的な歩みが完了しました。
認証プロセスの厳格さ
B Corp™認証においては、ダノンのガバナンス、従業員、コミュニティ、環境など多方面での影響が厳しく評価されました。この認証がダノンにとってどれほど重要であるかは、企業がサステナビリティへの取り組みを一つの指針として整える助けとなるため、社内のエンゲージメントの強化やサプライチェーン全体への影響の拡大が図られました。
ダノンは「使命を果たす会社(Société à Mission)」としての法的地位を持ち、質の高い医療のアクセス提供や農家の支援、気候変動に関する目標の推進など、具体的な施策を通じて社会貢献をしていく方針です。これにより、B Corp™の厳しい基準をクリアするための強固な基盤を持てるようになりました。
ダノンジャパン株式会社の取り組み
ダノンの日本法人、ダノンジャパンは2020年5月に国内初のB Corp™認証を取得し、2023年に再認証も行われています。これにより、ダノンとダノンジャパンは地域経済や環境負荷を軽減しつつ、企業の成功を追求することに取り組んでいます。
ダノンのCEO、アントワーヌ・ド・サンタフリーク氏は、「B Corp™として認証されることは、社会的責任の履行と、企業としてのサステナビリティを業務の中心に据える新たな取り組みの証です。この挑戦は、すべての利害関係者にとって長期的な価値を創造するための取り組みです」と述べています。
また、B Labのクレイ・ブラウン氏も、ダノンがB Corp™ムーブメントの成長において果たした重要な役割を強調し、他社の模範となることを期待しています。
サステナビリティへの強いコミットメント
今後もダノンは、ステークホルダーガバナンスを事業の中心に組み込みつつ、市場での信頼性を確保するためにB Corp™に新たな基準への取り組みを進めています。このような努力は、ダノンが持続可能な社会に向けてどのように貢献することができるのか、またそのビジョンがどのように実現されるのかを示しています。
B Labについて
B Labは、経済システムを変革し、人々および地球への恩恵をもたらすことを目指している非営利団体です。B Labのネットワークは、企業が持続可能な基準を満たすために必要なツールやプログラムを提供し、10,000を超えるB Corp™企業がこの理念を共有しています。
今後もダノンが社会にポジティブな影響をもたらす存在であり続けることを期待しています。そして、私たちも、ダノンの取り組みを通じて持続可能な未来に向けた一歩を踏み出していきましょう。