地域の未利用野菜を活用した給食モデルがスタート
群馬県前橋市にて、特別な取り組みが始まりました。地域で発生する未利用野菜を「アップサイクル緑の野菜のふりかけ」として、市立小中学校や公立保育所で提供することが決まりました。このプロジェクトは、株式会社グリーンエース、群馬県、前橋市、そして社会福祉法人ゆずりは会の4者が連携したもので、地元の農業資源を生かす新しい試みです。
プロジェクトの背景と4者の狙い
日本国内では年間200万トンもの規格外野菜が廃棄されています。これは生産者にとって大きな損失であり、環境問題にもつながっています。この課題を解決すべく、グリーンエースの技術を活用することにより、地域の未利用野菜が高付加価値商品として再利用されることが目指されました。農業と福祉の連携により、収穫されない部分を有効活用することも狙いです。
4者連携のスキームと役割
1. 群馬県
県の農政部は、スタートアップとの連携や農福連携に力を入れています。地域内で発生する未利用資源を調査し、新たな可能性を探ることで、地域全体の活性化を図ります。
2. ゆずりは会 菜の花
この法人は前橋市内で、障がい者が農業に従事する体制を整えています。彼らは生産過程で生じるブロッコリーやキャベツの未利用部分を選別・供給します。
3. グリーンエース
このフードテックスタートアップは、独自の技術を駆使して調達した未利用野菜を粉末化し、栄養を保ちながら美味しいふりかけに仕立てます。
4. 前橋市
教育委員会と連携し、給食を通じて地元の野菜への理解を深める食育の機会を提供します。地産地消の推進に寄与します。
商品紹介:アップサイクル緑の野菜のふりかけ
今回誕生した「野菜ふりかけ」は、前橋産の未利用野菜(ブロッコリー、キャベツ、ほうれん草)を100%使用しています。2.5gのふりかけ1包には、生野菜換算で約50%相当の未利用野菜が凝縮されており、栄養価も豊富です。
このふりかけは、野菜の色や香りを活かしつつ、出汁の豊かな味わいに調整されています。子供たちにも喜ばれる味わいで、給食として安心して食べられます。
給食への提供概要
提供は2026年の2月から始まり、前橋市立の小中学校に通う約22,300人と、約1,200人の保育所の子供たちに供給される予定です。合計で約23,500食が提供され、地域の未利用野菜を使った新しい試みとして注目されています。
各組織の紹介
- - グリーンエース:野菜の乾燥・粉末化技術を持つスタートアップ。未利用野菜の加工を担当します。
- - 群馬県:持続可能な農業を推進する行政機関。連携支援を行います。
- - 前橋市:地産地消や食育のさらなる促進に努めています。
- - 社会福祉法人ゆずりは会 菜の花:障がい者が農業に関わる事業を実現しています。
このプロジェクトは、地域のさまざまな資源を活かしながら、フードロスを減らし、地域の子供たちにも新たな食育の場を提供していきます。地域社会が一体となって、持続可能な未来に向けた取り組みが期待されます。