山形の新たな交流拠点、風月堂プロジェクト
上山市駅前に、地域活性化の新たな拠点が誕生します。その名も「風月堂」。2025年10月のオープンを目指し、現在はクラウドファンディングが行われています。このプロジェクトは、国土交通省の「空き家対策モデル事業」により、空き家を再生して人を呼び戻すことを目的としています。
1. 背景と課題
上山市中心市街地は、観光客の増加が期待されていたにもかかわらず、現実には観光動線の変化や空き家の増加が問題視されています。かつては団体旅行で賑わっていた駅前も、今ではマイカーや直行バスに流れ、訪れる観光客が減少。商店街の空き店舗率は年々上昇を続けています。地元住民からは駅前の衰退に対する懸念の声も上がっており、何か手立てが必要とされています。
このような切迫した現状を受け、風月堂プロジェクトが発表されました。駅前の空き家を活用して再生し、再び人々が集まる場所を創出することで、地域を活性化することを目指しています。
2. 風月堂の施設紹介
風月堂には3つの主要な施設が整備されます:
① シェアキッチン
ここでは、日替わりで飲食営業や菓子製造を希望する方々のためのキッチンを提供します。独立店舗を構えるのは不安という方にとって、「はじめの一歩」を後押しするスペースとして活用されることが期待されています。
② 常設カフェ・飲食テナント
風月堂には常設のカフェも併設され、地元の食材を使ったメニューを提供します。これにより、観光客や地域住民にとっての「日常の居場所」として機能し、低コストで店舗を持ちたい方にも利用されます。
③ 物販スペース
シェアキッチンやカフェから生まれた商品を販売するスペースが設けられ、山形県内の特産品や地元のお酒に合うおつまみなども取り扱います。観光客が気に入った品を購入できる「買いたくなる導線」を意識し、将来的にはオンライン販売も検討されています。
このように、風月堂は山形の魅力を広める足掛かりとなることを目指しています。
3. 地域活性化の波及効果
風月堂は、若者や移住者の挑戦を支え、地域に新たな独立店舗を生み出すことを目指しています。また、周辺の空き家活用のモデルケースともなることで、波及効果を期待できるでしょう。観光客と地元住民の交流を促進することで、温泉街全体に賑わいを取り戻したいと考えています。このような小さな挑戦が、やがて大きな変化や名産品の誕生につながることを願っています。
4. クラウドファンディング情報
現在、風月堂プロジェクトの実現に向けてクラウドファンディングが行われています。期間は2025年8月9日から31日まで。目標金額は内装改修費や設備整備費の一部です。リターンには、地元食材を使用したカフェメニュー券やシェアキッチンの利用券などが用意されています。興味がある方はぜひ参加して、地域を支援してください。
5. プロジェクト概要
- - 名称: 上山・風月堂プロジェクト
- - 所在地: 山形県上山市矢来1丁目3-1
- - オープン予定: 2025年10月
- - 運営: 株式会社ローカルインキュベート・株式会社やまの庭
- - 連絡先: [email protected]
株式会社ローカル・インキュベートは、「個の時代」に地方で個性が輝ける未来を実現するため、地域でチャレンジする人たちを支援しています。新しい事業や文化を育む取り組みを通じて、地域課題を成長の機会に変えています。
会社概要
- - 社名: 株式会社ローカル・インキュベート
- - 代表者: 末永玲於
- - 設立: 2021年3月
- - 所在地: 山形県村山市櫤山445
- - 事業内容: インキュベーション事業、エリアリノベーション事業、地方創生事業
- - リンク: ローカル・インキュベート公式サイト
上山市駅前に誕生する風月堂は、地域の活性化に向けた大きな一歩となります。ぜひこのプロジェクトを応援し、共に新しい未来を築いていきましょう。