新素材「Konoko」とは
2026年2月にリリースされる「Konoko(このこ)」は、環境に配慮した新しいアップサイクル生地です。この生地の特徴は、マルニ木工が製造過程で発生する木くずを有効活用している点にあります。具体的には、木くずは粉末状に加工され、和紙の原料として利用されています。この革新的なアプローチにより、ただの廃棄物が美しくて強い新素材に生まれ変わります。
「Konoko」の製造過程
「Konoko」は、以下の手順で作られています:
1.
木くずの回収: マルニ木工の工場で発生する様々な樹種の木くずを回収します。主にビーチ、オーク、ウォルナットなどが使用されています。
2.
木くずの粉末化: 木くずを乾燥させ、100マイクロメートルという非常に細かいパウダーに加工します。
3.
和紙の製造: 木くずパウダーとマニラ麻をブレンドし、薄くて強い和紙を作ります。マニラ麻は古くから紙幣や織物に使われている優秀な素材です。
4.
和紙糸の製作: 和紙を細く裁断し、強度を持たせるために撚ります。
5.
生地の織り合わせ: 縦糸には綿、横糸には和紙糸を使って、二つの異なる素材を組み合わせて生地が完成します。
6.
色の選定: 家具の木部に自然と馴染む4色を選定し、優しい天然素材ならではの色合いを表現しています。
「Konoko」製品の魅力
「Konoko」は、家具の張地に適した強度を持ち、和紙特有のさらりとした涼やかさや繊細な質感を持っています。アイボリーやベージュグレー、ブラウン、カーキといった柔らかなカラー展開があり、どんなインテリアにも溶け込みやすい特徴を持ち合わせているのが嬉しいポイントです。
この新しい生地は、環境への配慮と美しさを両立させているため、サステナビリティに敏感な現代の消費者にとって大変魅力的でしょう。
結論
「Konoko」は、私たちが日々の生活で使うものがどのように作られ、またその製作過程においてどれだけ環境に配慮されているのかを再認識させてくれる素材です。2026年の発売を心待ちにしながら、この新しい生地が私たちの生活にどのような影響を与えるのか、期待が高まります。