遠州織物受賞の秘密
2025-11-13 08:25:19

グッドデザインしずおか2025受賞の遠州織物×久留女木の棚田プロジェクトとは

遠州織物×久留女木の棚田プロジェクトがグッドデザイン受賞



静岡県浜松市に拠点を置く株式会社HUISが、久留女木地域振興協議会と協力し展開する「遠州織物×久留女木の棚田プロジェクト」。このプロジェクトが、グッドデザインしずおか2025の大賞(知事賞)を受賞しました。これは、大賞を受けるにふさわしい、地域振興と伝統産業の維持発展に寄与するプロジェクトであることを示しています。

プロジェクトの背景と目的



このプロジェクトは、久留女木地域に位置する棚田で生産される綿花を使用し、農業と繊維業の課題に取り組むものです。目的は、棚田の保全と地域の伝統的な繊維産業の維持を図ること。さらに、綿花を使って服が出来上がるまでの工程を地域の人々に伝えることにも力を入れています。

特に、収穫した綿花は様々な地元の事業者の協力を得て、加工し製品化される過程を可視化。これにより、消費者にとって製品作りの背景を理解しやすくし、興味を持つきっかけを提供しています。製品の値札には生産から販売に至る過程を記したサプライチェーンが明記され、QRコードではその様子を動画で観ることもできます。

地域との協働



プロジェクトの特徴は、地域資源を使った生産だけでなく、社会的な取り組みも含まれています。たとえば、障害者就労・生活支援サービスである「だんだん」が、綿の種取りを担当し、農業×福祉×繊維業の新たな連携を実現。これは、ただの商品の生産ではなく、地域社会を支える仕組みづくりでもあります。

2023年の成果



2023年には、久留女木の棚田で収穫された綿を15%使用した製品が完成しました。シャツ、ブラウス、スカートなど、全9種のアイテムがラインナップされ、多くの人々に親しまれることを目指しています。特に、全製品にはシリアルナンバーが付与され、唯一無二の価値を持つことが強調されています。

イベントと地域振興



令和8年11月には、浜松市にて「全国棚田サミット」が開催されることが決定しています。このサミットを通じて、企業の連携や県民の関心を高め、農業と繊維業のさらなる振興につなげることが期待されています。これは、HUISがただのファッションブランドではなく、地域社会に密着した存在としての役割を果たしていることを示す良い機会です。

まとめ



「遠州織物×久留女木の棚田プロジェクト」は、ただの製品製造にとどまらず、地域振興と環境保全にも寄与する新しい形の取り組みとして、これからも目が離せない存在となるでしょう。グッドデザインしずおか2025の受賞を契機に、さらなる発展が期待されます。このプロジェクトを通じて、地域の繊維業の活性化と、持続可能な農業のあり方を考えていく必要があります。


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