真珠パウダーの魅力
2025-10-29 15:59:45

真珠の力を活用した新しい化粧品原料「真珠パウダー」の魅力

真珠の力を活用した新しい化粧品原料「真珠パウダー」の魅力



近年、環境への配慮が求められる中で、美容業界もその動きにいち早く応じています。特に、製品に使用される原料の選択には、化学物質の使用を抑えた素材が望まれています。従来、スクラブ剤として使用されていたマイクロプラスチックが規制される中、代替原料として注目されるのが「真珠」です。

ゼロエミッション型真珠養殖システム



御木本製薬株式会社は、三重県伊勢市に本社を置き、環境に優しいゼロエミッション型の真珠養殖システムを導入しています。このシステムを基に、新しく開発された「真珠パウダー」は、真珠貝Pinctada fucataから得られる多機能原料です。このパウダーは、環境負荷の少ない方法で製造されており、化粧品原料として高い機能性が期待されています。

実際、2025年9月にフランス・カンヌで開催される第35回IFSCC世界大会でもその成果が発表されました。この技術が注目される中、真珠パウダーは化粧品業界に新たな革新をもたらす素材となるでしょう。

環境に優しい天然由来の美容原料



真珠は、その美しさだけでなく、自らの貝殻や真珠を形成する過程でCO2を固定する「生物鉱化」の特性を持っています。この特性は、真珠が環境負荷を軽減できる素材であることを示しています。御木本製薬は、真珠貝由来の素材を活用するための独自システムを構築し、環境に意識した化粧品原料を次々と開発してきました。

真珠パウダーの特性とその効果



真珠パウダーは、真珠貝から得られる副産物である「脱灰液」から作られ、この過程で生じる真珠層を形成する成分が含まれています。この真珠パウダーは、滑らかな感触を持ち、化粧品に配合されることで、皮膚老化の原因とされる特定の脂肪酸を選択的に吸着する特性があります。これにより、肌への優れた使用感を提供し、実際に化粧品に組み込んだ際には毛穴を目立たなくする効果も確認されています。

高い機能性と持続可能性の両立



真珠パウダーは、環境負荷を抑えながらも、従来の粉体原料と同等以上の機能性を持ち、マイクロプラスチックの代替としても注目されています。化粧品業界は、今後この原料を活かした製品展開が進むことでしょう。

環境を意識した製品開発が進む中、御木本製薬はさらなる研究を重ね、真珠パウダーの特性を探ると同時に、多様な製剤への応用を目指しています。女らしい美しさを保ちつつ、環境への配慮も忘れない、新しい時代の化粧品への期待が膨らみます。今後の展開に目が離せません。


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