ヘアカラー専門店「fufu」が資金調達でさらなる成長を目指す

ヘアカラー専門店『fufu』を運営する株式会社Fast Beautyが、約17億円の資金調達を成功させました。これは事業の拡大、デジタルトランスフォーメーション（DX）の基盤強化、さらには海外展開の促進を目的としています。この資金により、顧客に提供するヘアカラーサービスの質をさらに高めることが期待されています。

Fast Beautyとは

Fast Beautyは、東京都港区に本社を構える企業で、国内外で146店舗を展開するヘアカラー専門チェーン「fufu」を展開しています。同社のビジネスモデルは、顧客との長期的な関係構築に重点を置いており、このアプローチによって顧客からの信頼を獲得しています。本モデルは、単なる施術の場ではなく、顧客とのコミュニケーションやデータ活用を行うための重要な価値提供の場として機能しています。

高度なデータ活用

『fufu』では、美容師と顧客が共に行う「ヘアケア診断」によるデータ収集が行われています。これにより、施術中の会話を通じて顧客の髪の状態やニーズが把握され、それがアプリ上で継続的に記録されます。顧客の約80%のデータが蓄積されており、これに基づいて商品提案やパーソナライズされたサービスを提供することができるのです。

資金調達の背景

Fast Beautyの資金調達は、主にエクイティとデットのハイブリッドファイナンスによって行われました。これにより、短期的な資金調達だけでなく、中長期的な成長と安定性を兼ね備えた戦略を打ち立てることが可能になります。エクイティでは事業連携を重視しており、様々な企業と連携しながら資金を調達しています。また、デットについても既存の投資家との強固な関係を築いており、持続可能な事業の拡大を目指していることが伺えます。

投資の重点項目

資金調達によって確保した資金は、主に次の分野に投資される予定です。

1. OMOモデルおよびデータ基盤の強化
- データ活用を高め、パーソナルな提案やリテンション施策の拡充を図ります。
2. オペレーションの最適化とDX推進
- 標準化されたオペレーションをさらに磨き込み、管理体制を効率化する方向です。
3. 店舗の拡大および設備投資
- 全国の都市圏や地方中核都市に新たな店舗を開設し、省エネ化への取り組みも進めます。
4. 海外展開および人材育成
- アジア地域での展開を計画し、高品質なサービスを提供できる美容師の育成に注力します。
5. fufuオリジナル商品の開発
- お客様のフィードバックを基にした新商品の開発を進めていきます。

代表取締役社長のコメント

代表取締役社長の高橋賢氏は、「ヘアカラー専門店『fufu』は、創業以来“キレイな髪で、毎日をにこやかに”をモットーにしています。今回の資金調達により、より多くのお客様に『fufu』を利用していただけるよう、出店やサービスの改善を進めていきます。」と語っています。

今後の展望

Fast Beautyは、今後3年間で200店舗体制を築くことを目指しています。高品質で手軽なヘアカラー体験を提供し、さらにデータを活用したパーソナルなサービスの充実を図ります。また、スタッフの働きやすさを重視し、働きやすい環境を整備することで、より深い価値提供に貢献するプラットフォーム企業を目指していきます。私たちの髪の美しさを支える『fufu』の取り組みから目が離せません。