ロレアル、IFSCC 2025での革新的な研究成果
2025年9月15日から18日にフランス、カンヌで開催される第35回国際化粧品技術者会連盟学術大会(IFSCC 2025)。ここにおいて、世界最大の化粧品企業ロレアルの日本における研究開発部門、ロレアル リサーチ&イノベーション ジャパン(R&Iジャパン)が4つの革新的な研究成果を発表しました。これらの研究は化粧品業界における持続可能性と効果に向けた新たなアプローチを提案しており、今後の製品開発に大きな影響を与えることでしょう。
1. Glyco-san技術
研究者:河西毅彦ら
具体的には、「Glyco-san」という新しいマルチファンクション技術が紹介されました。この技術はキトサンとラムノリピッドを利用し、洗顔料における機能性と持続可能性を両立させようとするものです。従来の洗顔料は油分の安定性を保ちながら有益な成分を肌に残すことが難しかったのですが、この技術はその課題をクリアしました。特に、泡の安定性も向上し、自然由来の素材を使用しているため、環境に優しいアプローチと言えます。
2. スカルプケアの新時代
研究者:ティム・ツァオら
次に発表されたのは、頭皮に働きかける新たな有効成分、ヒドロキシプロピルテトラヒドロピラントリオール(HPTP)についてです。HPTPは、毛根の活性化を促すことで、加齢による薄毛の改善に寄与します。特に、毛髪繊維径の増加や毛包の抵抗性の向上が確認されており、今後のスカルプケア製品の開発において重要な役割を果たすことでしょう。
3. ヘアカラーの心理的影響
研究者:山本佐和子ら
ヘアカラーリングに関する新たな発見もありました。脳波(EEG)を用いた研究によって、ヘアカラー施術時の不快感や刺激臭が感情に与える影響が明らかにされました。特に、アンモニアを含む製品が不快感を引き起こすことが分かりました。これにより、製品改善の方向性が見えてきました。消費者の感情体験を深く理解する手がかりが得られ、新しいヘアカラー製品の開発が期待されます。
4. メイクアップ新基準
研究者:茂垣里奈ら
最後に登場したポリイオンコンプレックス(PIC)技術は、メイクアップ商品に革新をもたらします。天然由来の成分を用いて、保湿と皮脂コントロールを両立させることに成功しました。この新しい下地は、スキンケアを意識したメイクアップとして注目を集めています。臨床試験でもその有効性が確認され、日常的なメイクアップを通じた肌の改善を実現していると言われています。
まとめ
ロレアル リサーチ&イノベーション ジャパンの取り組みは、美容業界における科学的な進歩を示すものであり、今後の製品開発においても環境に優しい選択やユーザーの心理への配慮が重視されることでしょう。これらの研究成果は、私たちの日常生活にポジティブな変化をもたらすかもしれません。
ロレアルの最新技術に期待が高まります!