美しき伝統の継承、坂本拓磨の小鹿田焼個展が開催！

美しき伝統の継承、坂本拓磨の小鹿田焼個展が開催中

大分県日田市に根付く伝統的な焼き物『小鹿田焼』。その魅力を深く知ることができる個展が、代々木上原のセレクトショップ『IEGNIM』で開催されています。若手陶工・坂本拓磨（さかもとたくま）氏の個展は、9月20日から28日までの期間限定で、多彩な器が揃っています。

小鹿田焼とは

小鹿田焼は、約300年の歴史を誇る日本の伝統的な焼き物です。その発祥は江戸時代にまで遡り、日田の代官が福岡の小石原焼の陶工を呼んだことから始まりました。現代に至るまで、温かみある美しさと素朴なデザインで、多くの人々に愛され続けています。

特徴的な模様は、飛び鉋、刷毛目、櫛描き、指描きなど、多様な技法によって生み出されます。釉薬の流れ具合や偶然の重なりが、唯一無二の表情を作り出す点も小鹿田焼の大きな魅力です。彼らの作品は、その独特のデザインから「世界一の民藝」にも名を冠され、多くの陶芸ファンを魅了しています。

坂本拓磨の活動

坂本拓磨氏は、小鹿田焼の9つの窯元のうちの1つ、『坂本浩二窯』で活動しています。幼少期から焼き物に囲まれて育ち、作陶に情熱を注ぐ彼は、高校卒業後にその道を本格的に歩み始めました。21歳の若さで受賞した「日本民藝協会賞」は、その実力を証明しています。また、2022年にも再度同賞を受賞し、その成長は著しいものです。

彼の作品は、使用する人々が心地良さを感じることを重視し、一つ一つ丁寧に作られています。形や色、更には使い方を考慮しながら調整を重ね、機能性とデザインの両面を兼ね備えた器を生み出しています。