水素エンジンバス
2025-06-17 14:13:40

水素エンジンコンバージョンバスの実現に向けた新たな取り組み

水素エンジンコンバージョンバスの実現に向けた新たな取り組み



日清オイリオグループは、リケンNPR株式会社、東京都市大学と共に水素エンジンコンバージョンバスの実証試験を行うことが決まりました。この取り組みは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の公募事業に採択され、2025年度の水素社会構築に向けた重要なステップとされています。

背景


水素社会の実現に向けて、2050年までにカーボンニュートラルを達成することが求められています。特にモビリティ分野では、水素エネルギーの活用が積極的に進められています。最近では、電動車や脱炭素燃料車の普及が進んでいますが、環境対応の重量車に関しては、導入に伴うコストや車両寿命の問題が抱えられています。このため、既存のディーゼルエンジンを水素エンジンに改造する水素コンバージョンが非常に注目されています。

バスの水素エンジンコンバージョンは、地域における水素利活用の促進や理解を深め、水素需要を喚起する役割も果たすことが期待されています。この点から、リケンNPRは実証試験の実施を提案し、これにより水素社会の実現が加速すると考えられています。

調査の概要


日清オイリオは、リケンNPRと東京都市大学との共同研究を通じて、以下のような調査を行います。

1. 環境対応バスのニーズ調査
必要な仕様や市場規模の見通し、環境対応車両のライフサイクルコストに関する情報を集めます。

2. エンジン改造による実現性調査
水素コンバージョンエンジンの性能予測や、改造にかかるコスト、期間を検証します。

3. 車両設計による実現性調査
市場ニーズに基づき水素エンジンコンバージョンバスの企画設計を行い、製作コストや周期の見通しを立てます。

4. 実証試験計画の立案
日清オイリオ横浜磯子事業場で工場見学用のバスを対象にした実証試験の計画を策定します。

脱炭素化社会に向けた水素の活用


日清オイリオは、カーボンニュートラルの実現に向けて、非化石エネルギーの利用を推進しています。その中で重要なのが、早期のHYDROGEN READY体制の確立です。これにより、水素供給インフラが整備された際に迅速な利用が可能となります。

また、日清オイリオの事業場において高効率のガスタービンコージェネレーション設備への水素の導入も計画されており、2050年に向けた持続可能なエネルギー社会の実現を目指しています。

このように、水素エンジンコンバージョンバスの実証試験は、環境への配慮が重要視される現代において、持続可能なモビリティの未来に向けた第一歩となるでしょう。日清オイリオの取り組みは、今後の水素社会の可能性を大いに広げることが期待されています。


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