黒鉛からダイヤモンドへ、肌の透明感を引き出す新技術が登場
近年、肌の透明感を重視する化粧品ユーザーが増えてきましたが、スキンケアでその透明感をうまく引き出すのは難しいと感じている方も多いのではないでしょうか。そんな中、ポーラ・オルビスグループのポーラ化成工業が新しい技術を開発。黒鉛とダイヤモンドの結晶構造にヒントを得たこの技術は、肌の美しさを際立たせるための新たな方法として注目されています。
透明感の秘密、角層に注目
化粧品にとって「透明感」とは切っても切れない関係。ユーザーがその実感を得られなければ、どんなに良い製品も素通りされてしまいます。透明感は、肌の角層の光透過性やその散乱具合に大きく影響されることがわかっています。そのため、肌の角層に水分量やキメの細かさを保つことが、透明感を引き出すために不可欠なのです。
ポーラ化成工業では、角層の光透過性を改善し、内部に光を取り込む力を高める方法を探求。このアプローチにより、光を効果的に散乱させ、より一層の透明感を実現することに成功しました。
黒鉛とダイヤモンド、見た目の違いからヒントを得る
ここで重要なのは黒鉛とダイヤモンドの違いです。明らかに異なる見た目を持つこの二つの物質は、実はどちらも炭素から成り立っています。しかし、その透明度の違いは「結晶構造」に起因します。ポーラ化成工業は、角層内の細胞間脂質が持つ結晶構造にも注目しました。細胞間脂質の結晶構造は二種類で、この違いを巧みに操作することで、肌の透明感を向上させられるのではないかというアイディアから様々な実験を行いました。
選定した油剤を細胞間脂質に作用させることで、理想的な透明度を引き出すことに成功したのです。
光拡散の技術も融合
透明度を高めるだけでなく、角層表面での光拡散を高める技術も新たに開発。特定の油剤を使用した結果、化粧膜の表面に微細な凹凸を作り出すことができ、これにより光の散乱効果を強化しました。その結果、開発品を使用したテストでは、多くの参加者が「開発品の方が明らかに透明感がある」と評価しました。
スキンケアやメーク品に幅広く対応
この新しい技術は、クリームやスキンケア商品、さらにはメーク品にも適用することが可能です。ポーラ化成工業は、透明感を求めるお客様に応えるため、今後も積極的に新技術の研究開発を続けていく方針です。
ポーラ化成工業が提案するこの新技術は、肌の美しさを引き立てるための新たな一手として、化粧品業界での革命を予感させるものです。あなたもこの透明感を体験してみてはいかがでしょうか?