東京女子管弦楽団、新たなコンセプトと共に未来へ
2023年、新たに理事長として就任したのは永井美奈子氏。女性だけで構成される日本初のプロオーケストラ、東京女子管弦楽団(TWO)は、彼女のリーダーシップの下で新たな一歩を踏み出します。新しいコンセプトは「TWOは未来を『ひらく』」。この理念を中心に、音楽の可能性を広げ、より多くの人々にその美しさを伝える活動を行っていくことを宣言しています。
永井理事長の思い
永井理事長は、就任の挨拶で音楽関係のプロフェッショナルではない自分が理事長という責任を担うことに最初は不安があったことを正直に語りました。しかし、自身が音楽の世界に関心を持ち続けてきた経緯や、これまでの活動を振り返る中で、音楽愛好者として何かに貢献できるのではないかと決意を新たにしたそうです。
彼女は、TWOが「新時代を切り拓く」役割を持ち、従来のクラシック音楽の枠にとらわれない新しい表現を追求することを明言しました。彼女自身もその「応援団長」として、団員たちを全力で支え、見守っていく覚悟を示しています。
新コンセプトの具体的な取り組み
TWOの新たな取り組みは、3つの柱で構成されています。
1.
演奏家をひらく
演奏家の潜在能力を引き出し、「もっとやれる」環境を提供します。
2.
管弦楽をひらく
伝統にとらわれず、音楽表現の新しい形を探求します。
3.
聴き手をひらく
従来の枠を超え、新たなリスナーにアプローチし、音楽の力を届けます。
この3つのテーマを通じて、TWOは今後の活動を推進していきます。
定期公演の開催
2025年には、東京女子管弦楽団の第6回定期公演も予定されており、5月15日に日本製鉄 紀尾井ホールで開催される予定です。メインプログラムはベルリオーズの幻想交響曲で、「鐘」の音に要注目です。また、フランス作曲家に焦点を当てたプログラムも用意されており、特に初タッグとなる指揮者阿部加奈子氏とのコラボレーションに期待が寄せられています。
この公演は、音楽の新しい形を提案するTWOの重要な一歩の一部となります。
これからの活動
東京女子管弦楽団は、2025年1月から月次で室内楽コンサートや定期公演を開催し、さらに多様なイベントを予定しています。特に注目してほしいのは、室内楽に新たな魅力を加えたプログラムを展開する予定です。それにより、音楽を楽しむ層を広げ、「TWOは未来を『ひらく』」という新理念を具現化していくのです。
この新しい時代に向けた動きに、ぜひ注目してください。詳細なスケジュールやチケット情報は、公式ウェブサイトで確認できます。
東京女子管弦楽団の理念
2022年の設立以来、TWOは年2回の定期公演を中心に、さまざまなコンサートを通じて女性音楽家の活躍の場を広げています。これからも、日本社会における芸術音楽の振興と発展に寄与し続ける所存です。
【お問合せ先】
一般社団法人東京女子管弦楽団事務局
TEL:03-6303-2366
E-mail:info@tokyowo.art
公式ホームページをぜひご覧ください。