博多曲物が生み出す素敵なアートと伝統工芸の融合
福岡市とWEEKSの共同プロジェクトにより、福岡の伝統工芸である「博多曲物」が現代的なアートピースとして蘇ります。このプロジェクトは、400年以上の歴史を持つ博多曲物に新たな命を吹き込み、訪日外国人を含めた多くの人々に広く紹介し、インバウンド消費の拡大を目指しています。
伝統と現代の交差点
展覧会では、現当代18代目の博多曲物玉樹である柴田玉樹氏が手掛けた「三段重」「高台菓子器」「収納箱」と、Donchi、小林一毅、Lee Izumida、Ryohei Sasakiといった現代アーティストが施した独自のデザインを加えた12点が展示されます。これにより、博多曲物は鑑賞するだけの工芸品から、日常の生活に取り入れる「使えるアート」へと進化します。
博多曲物の歴史と特性
博多曲物の起源は200年頃に遡り、神社の奉祭品として始まりました。茶道の道具や婚礼の縁起物、弁当箱やおひつなど、時代を超えた多様な用途があり、「ハレ」と「ケ」の境界を行き来しながら愛用されてきました。その魅力の一つは、松竹梅や鶴亀など、祝いの気持ちが込められた絵付け文化です。
現代に通じるアート
このプロジェクトは、伝統的な絵付け文化をしっかりと受け継ぎながら、現代アートと融合させることで、暮らしにフィットした新しい形のアイテムを生み出します。単に飾るだけでなく、日常的に使えるデザインを重視した製品が揃います。生活の中で自然に取り入れられる上質なインテリアアイテムとしての存在感も際立っています。
福岡の食文化と伝統工芸のシナジー
福岡は豊かな食文化を持ち、地元の飲食店では伝統的な和が現代的なセンスでアップデートされた体験が提供されています。そうした文化と博多曲物のデザインは相互に影響を与え合い、親しみやすく、かつ美しい作品が誕生しています。この新しい日本のインテリアの形は、多くの人々に愛されることでしょう。
個性豊かなアーティストたち
今回参加する4人のクリエイターは、それぞれの個性を生かして博多曲物の魅力を引き出しました。
- - Donchiは、日常的に使い勝手の良いデザインを追求し、古いキルトの表現を取り入れた作品を制作。
- - 小林一毅は、雪の結晶をモチーフにした図案を用いて、使う人の心に広がる風景を描きました。
- - Lee Izumidaは、和紙を使った掠れのある線画で、おめでたい馬のモチーフを表現。
- - Ryohei Sasakiは、木を素材とする曲物を通じて、人々の暮らしとの関係を描き出しました。
展示会情報
本コレクションの展示は、以下のスケジュールで開催されます。受注も可能となっており、職人がひとつひとつ丁寧に製作します。
- - 福岡(お披露目・先行受注): 2026年6月19日(金) から 7月6日(月) @ B・B・B POTTERS
- - 東京: 2026年7月24日(金) から 8月5日(水) @ style department_
- - 大阪: 2026年8月8日(土) から 8月19日(水) @ style department_osaka
- - 松江: 2026年8月22日(土) から 9月3日(木) @ style department_matsue
この博多曲物が広げる新しい文化の形は、デザインの力を借りてさらなる発展へと進むのです。