城島茂特別防犯支援官による詐欺防止の提案
最近、特殊詐欺や電話詐欺の被害が多発しています。中でも「オレオレ詐欺」や「ニセ警察詐欺」と呼ばれる手口が広がっており、年齢に関係なく誰でも被害に遭う可能性があるという危険性が増しています。それを受けて、警察庁特別防犯支援官である城島茂氏が、この重要なテーマについて市民へ呼びかけるイベントを開催しました。
特別防犯支援官の呼びかけ
城島氏は、特別防犯支援官として、全国の人々に詐欺の手口や対策を分かりやすく伝える役割を果たしています。特に、家族の絆が詐欺防止にどれほど重要であるかを強調しました。彼が関わっている「ストップ・オレオレ詐欺47」プロジェクトでは、全国47都道府県警察と連携し、詐欺被害の知識や防止策を普及しています。
イベントの内容
千葉県で行われたイベントでは、城島氏が主導し、来場者と共に詐欺の実態を学ぶクイズ形式のプログラムが展開されました。その中で、令和6年の全国での特殊詐欺の認知件数が約2万1千件、被害総額が約720億円に達していることが報告され、参加者たちは驚きを隠せませんでした。このデータからも、詐欺が決して他人事ではないという現実が浮き彫りとなりました。
詐欺被害の実態
特に千葉県では、詐欺の認知件数が944件(全国ワースト7位)、被害額は約42億円(全国ワースト5位)という厳しい数字が示されました。最も多い手口としては「オレオレ詐欺」が挙げられ、城島氏は以前行った地域での活動を振り返り、コンビニと協力した防犯意識の高まりが実際に被害防止に寄与したことを示しました。
必要な知識を持つことで、私たちも防犯に貢献できるのです。城島氏は、「ニセ警察詐欺」に関するグラフや映像を使って、その実態を詳しく説明しました。この手口は特殊詐欺認知件数全体の約7割を占めており、犯人がLINEを利用して不安を煽る手法が多く取られています。実際のAIを利用した詐欺被害の模擬体験も行われ、参加者はその危険性を肌で感じました。
情報共有の重要性
城島氏は、警察からの連絡がLINEを通じて行われることは絶対にないこと、そして金銭を要求されることもないと強調しました。「不安を抱えて一人で悩まず、家族や友人に相談することが大切です」との言葉には、家族の絆の重要性と、問題を共有することの意義が見事に表れています。
続いて、詐欺の被害者年齢層に関するクイズも行われ、30代の方の被害が多いことが判明しました。城島氏は「若い世代でも詐欺のターゲットになりうるので、注意が必要です」と警鐘を鳴らしました。最後に、電話詐欺の多くが国際電話であることが示され、城島氏は「国際電話の着信ブロック申請をぜひ行ってほしい」と提案しました。
終わりに
イベントの最後に、城島氏は「電話に出ないことが一番の防止策です。家族や友人と防犯について話し合い、注意を払うことで、被害を未然に防ぎましょう」と力強くメッセージを発信しました。私たち一人ひとりが、防犯意識を持つことが、被害を減少させる第一歩となるでしょう。心をひとつにし、家族の絆をさらに深め、詐欺から身を守る方法を一緒に考えていきましょう。
全国の方へ
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