防災メガネが日常の備えに
毎年9月1日、「防災の日」が訪れます。この日は1923年に発生した関東大震災を起源として、国民に災害への認識を促し、備えを強化することを目的としています。そんな背景から、眼鏡市場(静岡市葵区)は使わなくなったメガネを「防災メガネ」として新たに生かす取り組みを始めました。これにより、災害発生時における「見える」を保つための重要性が再認識されています。
災害時の「見える」を守る重要性
眼鏡市場の社内で行われたアンケートによると、実際に災害を経験した従業員からは、「目が見えることで安心感があった」という意見が寄せられました。ここで、具体的な体験談をいくつかご紹介します。
1.
避難時の「見える」を守る
ある30代女性は、自宅の周囲が冠水した際、コンタクトレンズを装着する余裕がなく、予備のメガネが非常に役立ったと語っています。避難所にでるとき、視界を確保するためにはメガネが必要です。
2.
ライフライン復旧までの「見える」を守る
続いて40代男性の意見です。彼は2011年の東日本大震災を経験しており、水が使えない状況でコンタクトレンズの着脱が不可能になったことを思い出させます。電気や水道、ガスの復旧には時間がかかりますので、その間はメガネで生活する準備が不可欠だと訴えます。
全国でのメガネ点検実施
使わなくなったメガネが災害時に役立つかどうかは、その状態に依存します。眼鏡市場では全国でメガネの一斉点検を実施し、以下の項目についてチェックを行います。
- - メガネパーツの点検・交換
- - ネジの緩み・劣化のチェック
- - メガネのバランス調整
- - 洗浄・クリーニング
この点検を通じて、災害時でも安心して使用できる状態にメガネを保つことが目的です。また、点検後のメガネは防災バッグに最適なケースに収納しやすく、お洒落なデザインでもあることから非常に重宝します。2025年9月1日より、ケースのプレゼントも行っています。
注意事項
点検を受けるにあたっては、以下のような注意が必要です。
- - 表面上見えない劣化がある場合があるため、調整中に折れる可能性があること。
- - フレームの状態によっては点検を受けられない場合があること。
- - 特殊なパーツには対応できない場合があること。
- - ネジや鼻パッドの交換には料金が発生することがあるため、確認が必要です。
まとめ
日常的にコンタクトレンズを使っている人にとって、目が見えることがどれだけ安心感をもたらすか、災害時の経験者の声を通じて新たに考えさせられます。防災メガネは、自分の目を守るための大切なアイテムです。普段からメガネを点検し、必要があれば防災メガネとして活用する準備を始めましょう。防災の意識を高めて、災害に対する備えを万全にしていきましょう。