戦争と平和を伝えるTシャツプロジェクト
2025年、第二次世界大戦の終戦から80年を迎えるにあたり、トチギマーケット株式会社は宇都宮市の歴史と平和をテーマにしたオリジナルTシャツシリーズを発売します。このシリーズは、もう一度宇都宮の歴史を見つめ直し、戦争と平和について考える機会を提供しようという目的で企画されました。Tシャツは5月2日から、実店舗での販売が、5月9日からはオンラインでも購入可能です。
宇都宮の歴史的背景
1911年、宇都宮市は陸軍第14師団の誘致を契機に急速な成長を遂げ、「軍都」として発展してきました。しかし、戦争の影は厳しく、1945年の宇都宮大空襲により大きな被害を受けました。市街の大半が焼失し、戦後は復興の道を歩むことになります。復員兵たちが餃子文化を持ち帰り、それは現在の宇都宮餃子が誕生するきっかけともなりました。
Tシャツシリーズのラインナップ
このTシャツシリーズは、『平和』デザイン2種と『軍都』デザイン3種で構成されています。それぞれが宇都宮の歴史や文化を象徴しています。
『平和』シリーズ
1.
大銀杏と少年
1945年の宇都宮大空襲を生き残った「旭町の大銀杏」をモチーフに、生命力を表現。焼け焦げた木の下で未来を見つめる少年の姿が描かれています。
2.
大谷平和観音
戦争犠牲者の供養のために作られた平和観音は、地域の平和を願った象徴となっています。
これらのデザインは、平和は手に入れるべきものであり、そのために私たちが何をすべきかを日々考える契機になることを目指しています。
『軍都』シリーズ
1.
明治期の宇都宮市軍用地図
明治時代の宇都宮の地図を使用し、軍事的背景を伝えています。
2.
特別大演習の宴会絵葉書
陸軍特別大演習の様子を描いた一枚で、歴史的な瞬間を切り取っています。
3.
楊斎延一『栃木県陸軍第演習之図』
浮世絵の中でも代表的な作品として、当時の大規模な演習の様子が描かれています。
これらの『軍都』デザインは、宇都宮が大正から続く軍事的背景を持つことを知るきっかけとなり、歴史の教訓を未来に生かす役割を果たします。
販売の詳細
宇都宮市内のトチギマーケットウツノミヤテラス店とオンラインショップでの販売が行われます。価格は、『平和』シリーズが各3,300円(税込)、『軍都』シリーズは各5,000円(税込)です。
購入を通じて、宇都宮の歴史に触れ、未来への「平和」を意識する機会を得ることができるでしょう。
最後に
戦争を知らない世代が増える中で、地域の歴史や教訓を次世代に繋げることは非常に重要です。このTシャツシリーズを通じて、宇都宮の「軍都」としての過去、そしてそれを経て築かれた「平和」の意義を考えるきっかけとなれば幸いです。これからの私たちのHipHopでのヒストリーとして、皆さまのご理解とご協力をお願い申し上げます。