和泊町とクラダシ、JACが連携協定を締結し地域活性化へ挑む

和泊町とクラダシ、JACが連携協定を締結

鹿児島県の美しい大島郡に位置する和泊町が、地域の課題解決を目指して株式会社クラダシと日本エアコミューター株式会社（JAC）との連携協定を結びました。この協定は、地域の農業課題やフードロス問題を解決し、持続可能な社会の実現を目指す画期的な取り組みです。

地域の現状と課題

和泊町は、人口減少や高齢化が深刻な問題となっており、2040年には人口が約4,817人に減少すると予測されています。これは全国の離島でも特に深刻な事態であり、地域の生活に大きな影響を与えることでしょう。さらに、農業においても就業人口の減少や後継者不足、設備投資の増大などさまざまな課題が存在します。こうした状況を打破すべく、和泊町は新しい繋がりを模索しています。

3者の強力な連携

この協定の背景には、和泊町、クラダシ、JACの3者がそれぞれ持つ強みがあります。

クラダシの取り組み

クラダシは「ソーシャルグッドカンパニー」であり続けることを掲げ、フードロス削減を目的にした「Kuradashi」というオンラインプラットフォームを運営しています。このサイトでは、従来の流通経路から外れた食品をお得に販売しつつ、その売り上げの一部を社会貢献活動に充てています。また、社会貢献型インターンシップ「クラダシチャレンジ」を通じて、地域との連携を強化し地方創生を目指しています。

和泊町の取り組み

和泊町は第6次総合振興計画に基づき、遊休農地や耕作放棄地を集積し、「和泊農業団地」として整備する計画を進めています。更に、ICTを活用したスマート農業の実現や高収益作物の導入を検討することで、持続可能な農業を目指しています。

JALグループの役割

JALグループは「移動」を通じて地域のつながりを生み出し、地域経済の活性化を図っています。この連携においては、地域特産品の販売促進や「クラダシチャレンジ」の実施を支援し、和泊町の魅力を全国に発信するプランが含まれています。

具体的な取り組み

この連携により、さまざまな取り組みが実現します。例えば、Kuradashiのサイト上で和泊町の特産品を販売することや、地域のインターンシッププログラムの展開を通じて、農業問題の解決に貢献します。2025年には、参加者がゆり球根を採取する活動や地元の生産者との交流を行う予定で、社会貢献を通じた地域の魅力発信に努めています。