育児と仕事の両立を支える!男性育休取得のリアルな声とは
11月19日は「いい育児の日」。この日を記念して、男性社員の育児休暇取得状況に焦点を当てる企画が、株式会社サンクゼールにより進められています。男性育休取得者の6カ月以上の取得が半数を超え、企業文化として育児支援に根付いている実態を、中身の濃い座談会を通じて掘り下げていきます。
男性育休取得率の現状
昨年の厚生労働省による調査では、男性の育児休暇取得率が過去最高の40.5%に達し、とはいえ依然として課題が残されているのが現実です。例えば、代替要員の確保や職場の雰囲気、賃金補償などの問題が依然として存在します。しかし、長野県の企業であるサンクゼールでは、2025年までに男性社員14名が実際に育休を取得し、特に6カ月以上の長期取得が好前する傾向が見られました。これは、働く環境、特に企業文化の変化が大きく影響していると言えます。
企業文化の変容: サンクゼールの場合
サンクゼールでは、育休取得者を支援する文化が育まれています。座談会が開かれると、コーヒーを飲みながら和やかな雰囲気の中で、参加者たちの実体験が共有されました。参加者はそれぞれの育休取得の動機や経験を話し、その背後には企業からの支援や、先輩社員の存在が大きく影響していることが伺えます。
具体的な参加者の声を見てみましょう。育休を1年間取得したNさんは、自身が先例になることで、部下に育休取得を促すことができたと述べました。彼は「1年間の留学は歓迎されるが、育休も同じ」と感じ、その意義を強調しました。このように、先駆者の存在が周囲の意識を変える役割を果たしています。
一方で、Tさんは短期間(約2ヵ月)取得したものの、周りのサポートを受けながら決断をしました。彼は、忙しい部署での異動後に育休を取得するのが難しかったが、総務の方が背中を押してくれたおかげで取得に至ったと語ります。
育休期間中のリアルな体験
座談会では育休中の具体的な体験についても触れられました。Nさんは、ミルクの準備やおむつ替えなど育児仕事をフルにこなしましたが、体調を崩すこともあったと言います。反対に、Tさんは実家に住み込み育児を行い、3時間ごとの授乳や世話をこなしましたが、寝かしつけは妻に任せざるを得なかったと振り返り、自身の限界を意識する瞬間が多かったと語りました。そして、このような体験を通して得たことは、育児の大変さを実感し、相手の理解を深める要素になったと言っていました。
復帰後の環境
育休からの復帰についても関心を寄せる参加者が多くいました。復帰後のキャリアについて不安を抱える中、企業からの支援が確かに感じられると話すIさん。彼は、復帰前に希望をヒアリングし、フレキシブルな働き方ができたことを評価しました。
育児と職場の両立に向けて
男性の育休取得がますます当たり前になっていく中、これから育休を取得する男性たちへのメッセージも交わされました。「最低でも3ヵ月、できれば1年は取得してほしい」と話すIさん。それぞれが育児に関わることで得られる価値は、職場への貢献にもつながるのではないかと、彼は考えています。
まとめ
男性育休の取得は、単なる制度ではなく、実際に育児と仕事を両立させるための大切な第一歩です。サンクゼールの企業文化は、育児休業を取得することが当たり前になっていく流れをつくっており、すべての従業員が安心して働ける環境づくりを大切にしています。育児を通じて、家族の絆や、仕事に対するポジティブな影響を実感してほしいと願っています。