2025年バレンタイン事情とその影響
今年のバレンタインデーが近づく中、株式会社インテージが発表した調査結果が注目されています。この調査は、全国の15歳から79歳までの男女5,000人を対象に行われました。予算の概要や、物価高の影響が浮き彫りになり、チョコレートを用意する女性たちの意識にも変化が訪れています。
平均予算の変化
まずは、今年のバレンタインにおける女性の平均予算についてです。2025年の予算は4,574円であり、前年と比べて91.0%に落ち着いています。ポストコロナ後の2024年は前年比134.0%と上昇したものの、今年は再び減少に転じた形です。この変化の背景には、チョコレートの値上がりや物価高、円安といった経済的要因が見え隠れしています。
値上がりの理由
調査によると、チョコレートの価格が上昇する理由として最も多く挙げられているのが「チョコが値上がりしているから」と「物価高・円安である」という点です。また、今年のバレンタインではカカオショックの影響を強く受けているとのことです。具体的には、2022年の初めには100円を切っていた板チョコの価格が、2024年には大幅に上昇すると予想されています。
女性たちの行動の変化
このような状況の中で、チョコレートの値上げが女性の行動に与える影響についても興味深い結果が得られました。なんと、67.3%の女性がバレンタインにチョコを用意する際に何らかの影響を受けると答えています。具体的には、「価格帯の低いチョコを選ぶ」(32.9%)や「個数を減らす」(22.3%)といった対応が見られ、「義理チョコ」を減らす意向も強いです。
義理チョコ減少の背景
特に目を引くのは、義理チョコの減少についてです。有職女性の中で、「職場の義理チョコに参加したくない」と回答したのはなんと84.2%にも上ります。この数値は過去4年間も高水準で推移しており、今年はさらに高まる傾向があります。これは、経済的な理由だけではなく、義理チョコという文化に対する見方の変化も影響しているのかもしれません。
結論
カカオ豆の価格高騰や物価高が続く中で迎える2025年のバレンタイン。女性たちは、チョコレートを用意する際の予算や購入先、さらに個数に関しても工夫をせざるを得ない状況です。義理チョコをはじめとしたチョコを減らし、価格帯の低い商品を選ぶ意識が見られる中、今後のバレンタインがどのように変化していくのか、注目が集まります。