サステナブルに挑む札幌マラソン50周年記念オリジナルTシャツ

2025年10月に開催される第50回札幌マラソンでは、特別なオリジナルTシャツが参加者全員に配布されます。このTシャツは、株式会社ピエクレックス、ニュートラルワークス.（株式会社ゴールドウイン）、そして大日本印刷株式会社（DNP）と共に生み出されたもので、アートとSDGsを融合しています。

1. 特別な参加賞Tシャツの誕生

参加賞のTシャツは、単なる記念品ではなく、ランナー一人一人が「未来に向けた循環の担い手」となれるようなメッセージを込めています。デザインを担当したニュートラルワークス.は「都市に生きる人のウェルネスを再起動する」という理念を掲げており、ウェアとしての機能性と社会的な意義を兼ね備えた一着に仕上がっています。

2. 環境に配慮したプロダクト開発

このプロジェクトは、DNPのサステナブルパートナーシップによって進められました。大会全体のサステナブル企画設計からプロダクト開発まで、環境保護に配慮した方法で進行しています。具体的には、必要な分だけを効率的に製作するためのオンデマンドプリント技術を採用し、耐久性の高いグラフィックデザインが実現されています。

3. アートに根ざしたデザイン

Tシャツのグラフィックデザインは、札幌の自然や大会テーマをテーマにアーティストのAYAKA FUKANO氏によって描かれました。彼女の作品は、参加者に地元の風景を感じさせるだけでなく、環境意識の大切さも伝えています。

4. 利用後の循環を視野に

ピエクレックスの「P-FACTS」技術により、使用後のTシャツは焼却処分ではなく堆肥化し、自然に還すことができます。これにより、農業や林業で新たな活動に貢献し、持続可能な循環を実現します。

5. コラボレーションタオルの展開

また、大会50周年を記念して、札幌マラソンとのコラボレーションにより「第50回札幌マラソン参加賞タオル」も参加者全員に提供されます。このタオルにも、「電気の繊維」ピエクレックスが使用されており、人の動きに反応して微弱な電気を発生させることで抗菌効果を持っています。

6. サステナブルな未来を目指して

札幌マラソンは、1976年に初回大会を開催以来、地元のランナーやアスリートから愛されてきました。特に昨年は「RecycRun」をテーマに環境に配慮した取り組みを推進し、今回は「MAKE NEW その挑戦が未来へと」のスローガンのもとで未来の大会づくりを目指しています。

7. P-FACTSの取り組み

P-FACTSは、ピエクレックスが開発した循環インフラであり、植物由来のポリ乳酸素材を用いた製品を回収し、堆肥化まで行う仕組みです。この取り組みはすでに多くのパートナー企業や自治体と連携し、実際に社会に実装されています。これにより、地域で使用された製品が地域で再利用される持続可能なファッション社会の実現を目指しています。