お菓子を通じて育む家族の会話と絆の大切さ
大阪市阿倍野区に位置する「Patisserie Se Reveiller KONDOU(パティスリーセレヴェイユ・コンドウ)」は、シェフであり3児の母でもある近藤織恵さんが手掛ける可愛いパティスリーです。彼女は、菓子作りを通じて、どのように家族や親子のコミュニケーションを育むことができるのかを実践しています。近藤さんの考え方に触れ、お菓子のもつ力を再発見してみましょう。
仕事と子育てを両立する毎日
近藤さんは、辻製菓専門学校で長年培った技術を活かして、製菓の教育者としても活躍してきました。そんな彼女の日常は、多忙そのもの。仕事と子育ての両立は容易ではなく、特に時間に追われることが増えたといいます。しかし、彼女は「お菓子があると、家族でゆっくり会話するきっかけが生まれる」と語ります。忙しい日常の中でも、甘いものがテーブルにあるだけで、自然と話が進み、家族のつながりが深まるのだそうです。
お菓子がもたらす「間」の重要性
現代は、忙しさゆえに家族の間のコミュニケーションが減ってしまうものです。近藤さんは、そんな中でお菓子の力に再び目を向けました。甘いものを分け合うことで、自ずと会話が生まれ、心が温まるのです。この実感から、彼女は「親子のお菓子教室」を始めることにしました。
親子のお菓子教室の目的
近藤さんが主催する親子向けのお菓子教室は、単に技術を教えるための場ではありません。生徒たちが失敗しながらも一緒に作る時間を大切にしています。「完璧な作品を作ることよりも、一緒に作ったという記憶を大事にしたいんです」と近藤さんは言います。子どもたちが主役となれるこの時間は、親と子が共に過ごすかけがえのない機会を生み出します。
オーダーメイドのバースデーケーキ
近藤さんの工房では、オーダーメイドのバースデーケーキの製造にも力を入れています。誕生日は多くの人にとって特別な日であり、そのケーキには多くの思いが込められています。「バースデーケーキは、コミュニケーションの象徴」と語る近藤さんは、誰がどんな想いでそのケーキを食べるのかを考えながら、一つひとつ丁寧に仕上げています。
小ロットOEMの取り組み
さらに、近藤さんは焼き菓子の小ロットOEMにも取り組んでいます。一般的なOEMとは違い、少量生産のために丁寧に顧客の声を聞き、個々のニーズに応じた製品を提案しています。それぞれのクッキーやタルトに込められた思いを大切にし、既成概念に捉われない製品づくりを行っています。
お菓子を通じて豊かにする時間
親子教室やオーダーのバースデーケーキ、OEMなど、一見異なる取り組みですが、近藤さんの中にはすべてが「お菓子を通じて人々の時間を豊かにしたい」という願いが根底にあります。工房販売会にも注力し、そこで交わされる会話や共に過ごす時間が、さらに多くの人々に幸せをもたらします。
その業務は小さなものであっても、その裏には深い思いがあるのです。忙しい日常の中でも、お菓子がもたらす温かいひと時を感じ実践していく彼女の姿勢に、多くの人が元気をもらえることでしょう。彼女の活動を通じて、お菓子はただの甘いものでなく、家族や友人との絆を深めるための、かけがえのない存在であると再認識させられます。