ウェイロン・ジェニングスの新たな冒険『Songbird』が誕生
2025年10月3日、カントリー音楽界の伝説的存在、ウェイロン・ジェニングスの未発表曲を集めたアルバム『Songbird』がリリースされることが決定しました。これにより、24年間の沈黙を破り、彼の音楽が再び世に羽ばたく瞬間が訪れます。
音楽家シューター・ジェニングスが父であるウェイロンの未発表曲を編集し、リリースすることを発表したこのアルバムは、彼自身の夢のプロジェクトでもあります。シューターは「これらのレコードが私に与えてくれたような喜びを、皆さんにもお届けできたら」とコメントしています。
アルバム『Songbird』の内容
このアルバムは、ウェイロンと彼の長年のドラマーであり共同プロデューサーであるリッチー・オルブライトが1973年から1984年にかけて制作した音源を収めており、彼自身のバックバンド「ザ・ウェイラーズ」や、特別ゲストであるトニー・ジョー・ホワイトやジェシ・コルターらが参加しています。
シングル「Songbird」は、フリートウッド・マックの名曲をウェイロンが独自にアレンジしたもので、アルバムのタイトル曲としての役割も果たします。このプロジェクトの第一歩として、シングルとアルバムの詳細が6月15日にウェスト・ハリウッドのザ・ヴァイパー・ルームで行われたイベントで披露されました。このイベントでは、ウェイロンのバックバンドのメンバーとともに注目のカントリー/アメリカーナアーティストたちが登場し、彼の名曲の数々が演奏され、大盛況となりました。
歴史をともに振り返る
シューターが父の未発表音源に取り組み始めたのは2024年の夏であり、このプロジェクトは彼にとって大きな意味を持っています。「『Songbird』は父の現代への帰還を祝福する最初の作品です。父が音楽をどのように作り、何を伝えようとしていたのかを理解する良い機会でした」と述べ、プロジェクトの意義を語っています。
ウェイロン・ジェニングスは、1937年にテキサス州で生まれ、幼い頃から音楽に親しんできました。彼は若干8歳でギターを始め、14歳でラジオDJとしてのキャリアをスタート。その後、バディ・ホリーのもとで演奏し、ソロ活動を経てナッシュビルでデビュー。しかし、当時のプロデュースシステムに反感を覚え、自身のバンド「ザ・ウェイラーズ」と共に新たな道を切り拓きました。その結果、アウトロー・カントリーのムーブメントを巻き起こし、85年にはクリス・クリストファーソンやウィリー・ネルソンとともに「The Highwaymen」を結成。キャリアの集大成ともいえる音楽を残しました。
アルバムリリース情報
ウェイロン・ジェニングスの新アルバム『Songbird』は、2025年10月3日に<Son of Jessi/Thirty Tigers>からリリースされる予定です。音楽ファンにとって、このアルバムは父との特別なつながりを再確認できる貴重な作品となることでしょう。
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