音楽を通じて共に生きる社会を目指すコンサート
暗闇での音楽体験
2024年2月、横浜みなとみらいホールにて開催されるコンサート「ミュージック・イン・ザ・ダーク®」は、藤原道山が率いる尺八アンサンブル「風雅竹韻」と他の実力派アーティストが出演します。このコンサートは視覚障がいのある演奏家とない演奏家の混成グループが、全ての照明を消した空間で行われ、聴衆の視覚以外の感覚を研ぎ澄ませ、音楽を深く体感します。
「ミュージック・イン・ザ・ダーク」は、2015年に始まった東京藝術大学の「障がいとアーツ」イベントの一部として発足し、これまで横浜で5回行われてきました。視覚障がい者の社会参加や自立支援を目的とし、理解を深めることも重視されています。
今回のコンサートでは、視覚障がい者の澤村祐司(箏)や小汐唯菜(ソプラノ)、さらに新たに神田佳子(パーカッション)が参加し、演奏者同士の音楽のメッセージをしっかりと伝え合います。
藤原道山の魅力と作品
コンサートのメインアーティストである藤原道山は2025年にデビュー25周年を迎える尺八奏者です。彼が率いる「風雅竹韻」は、音楽の力を通じて多様性を尊重し、観客との深いつながりを築こうとしています。コンサートでは、《アメイジンググレイス》や《春の海》をはじめ、神田佳子の新作《尺八はミラクル》や加藤昌則による編曲の《山田耕筰メドレー》など、幅広いジャンルの楽曲が演奏されます。
これは単なる音楽イベントではなく、視覚障がい者とその周囲が共に楽しむ機会を提供する特別な場です。観客自身が新たな音楽の感覚に浸ることで、未知の世界が広がります。
視覚障がい者へのサポート
本公演では、視覚に障がいのある方々に向けて様々なサポートが用意されています。鑑賞ガイドや鑑賞サポートが提供され、事前に参加申し込みをすることが推奨されています。特に嬉しいのは、音楽を楽しむための楽器体験に参加できる機会もあることです。このような工夫により、すべての人が音楽を楽しむ環境が整えられています。
まとめ
「ミュージック・イン・ザ・ダーク」は、ただの音楽会ではなく、共に生きる社会の実現を目指す勇気ある試みが詰まったイベントです。藤原道山や音楽家たちが奏でる美しい音楽が、聴衆を一つの空間でつなげ、 新しい感覚を享受するチャンスを提供します。2月の横浜で、未知なる音楽体験をしてみませんか?
公演概要
- - 名称: ミュージック・イン・ザ・ダーク® ~闇に響く音~
- - 会場: 横浜みなとみらいホール 小ホール
- - 日時: 2026年2月7日(土) 15:00開演(14:15開場)
- - 出演者: 藤原道山(尺八)、澤村祐司(箏)、神田佳子(パーカッション)、風雅竹韻、 小汐唯菜(ソプラノ)
- - 料金: 一般 4,000円、大学生・65歳以上・障がい者 3,500円、高校生以下 3,000円
ぜひこの機会をお見逃しなく!