新しい入浴アイテムで、安心して楽しめる入浴時間
乳がんを経験された方々が安心して入浴を楽しめる新しいアイテム、『bath cami』と『bath stole』が登場しました。これらのアイテムは、乳がん罹患者向けブランド「lolo」によって開発され、2025年5月11日から公式オンラインショップで購入可能です。
「bath cami(バスキャミ)」とは?
『bath cami』は、温泉やサウナで胸をカバーできる入浴着として設計されました。乳がんや皮膚移植手術を受けた方が、周囲の目を気にせずに入浴を楽しむことができるように配慮されています。この入浴着は厚生労働省による入浴施設案内でも利用が推奨されています。
快適な着用感を追求
『bath cami』は、京都の老舗企業と連携して製品開発が行われ、着用することで体の洗いやすさ、脱ぎやすさ、撥水性、軽さを実現しました。特に、胸周りのデザインは手を入れやすく、しっかりと洗うことができます。また、下部の紐を体の前で留める仕様になっているため、腕を上げなくても簡単に着脱することができるのが特徴です。
さらに、ポリエステル素材を使用しており、濡れても重くならず、衛生面でも安心です。サイズ調整可能な紐により、個々の体型にフィットしやすくなっています。
新感覚のタオル「bath stole(バスストール)」
『bath stole』は、脱衣所や洗い場で首から掛けて胸元をカバーすることができ、湯船に浸かるときに頭に巻くこともできる多機能タオルです。入浴着を着用することに抵抗がある方に向けて開発されたこのアイテムは、アーティスト高橋理子氏とのコラボ商品で、愛媛県今治で織られた軽くて肌触りの良いコットン素材を使用しています。
大きさもあり、体も拭けるため、入浴中だけではなく、肩掛けやひざ掛け、時には枕カバーとしても活用できます。両面のジャカード織で楽しめるデザインは、見る人の目を引くことでしょう。
開発の背景と想い
loloのブランドディレクター自身が乳がんを経験したことが、これらのアイテムの開発のきっかけとなりました。手術痕や体形の変化に対する不安から、大衆浴場を利用することに躊躇してしまう方々の気持ちに寄り添い、安心して入浴を楽しんでもらいたいという強い思いがあります。
入浴着やタオルを通して、ファッションセンスを感じながら、より明るい気持ちで入浴の時間を楽しんでほしいとの願いが込められています。
未来への展望
今後、loloは全国の銭湯や温泉施設における入浴着の普及活動を行いながら、乳がん経験者や身体をカバーしたい方々の自由な入浴体験を促進していきます。また、「ケアウェアをもっと自由に」というブランドコンセプトのもと、さらなるファッション性と機能性を兼ね備えた商品開発にも挑戦していきます。
『bath cami』と『bath stole』を通じて、多くの方々が入浴の楽しさを再発見できることを願っています。今後の支援活動や新商品をぜひ一緒に楽しんでいきましょう。