東大発スタートアップissinが語る次世代ヘルスケア
東京大学発のヘルスケアスタートアップ・issinが、家族全体の健康維持をテクノロジーを通じて実現する新たな挑戦を掲げています。代表の程涛が「Healthtech Summit 2025」に登壇し、特に食生活の選択が予防医学にどのように貢献するかについて深く掘り下げました。
登壇セッションの概要
12月8日(月)に行われた登壇では、初めに「Update Your Body From Nutrition!!」というテーマが設けられ、栄養を通じた体のアップデートという切り口で、予防医学の新しい可能性が議論されました。本セッションでは、医療の焦点が治療から未病ケアへと変化する中、どのように日常生活に食事が影響を与えるかを共有しました。程は、食事選択が皆さんの健康の新たなアプローチを切り開くカギとなると主張しました。
また、issinが開発した無料スマホアプリ「ウェリー」も紹介され、日常的に使用することで健康習慣の改善をサポート。「ウェリー」は、食事写真を撮影するだけでAIが栄養バランスを分析し、カロリーを計算するという機能を持っています。これは、健康管理を楽しく、続けやすいものにするための取り組みです。
Healthtech Summit 2025の開催概要
「Healthtech Summit」は、日本における最大級のヘルスケアテクノロジーイベントであり、今年で11年目を迎えます。2025年のテーマは「Into Your Hands─つなげるテクノロジーで拓く、次世代のヘルスケア」です。この2日間のイベントでは、様々な業界のリーダーたちが集い、講演やパネルディスカッションを通じて、ヘルステックの未来を探る場となります。
AI技術の進化とヘルスケアへの影響
近年、AI技術の進化は医療分野にも大きな変革をもたらしています。データ活用によって新しいサービスの展開が期待され、個々の健康管理をよりパーソナライズする方向に進化しています。程企業が目指す「家族が楽しみながらヘルスケアを実現する」というビジョンは、このインパクトを反映したものです。
程涛のプロフィール
程涛は、1982年に中国で生まれ、東京工業大学を卒業後、東京大学修士在学中にベンチャー企業を立ち上げるなどの活動をしてきました。2021年にはissinを創業し、独自のヘルスケアサービスや製品を次々と展開しています。「スマートバスマット」などのユニークな製品も展開し、2025年には睡眠の質を可視化する新デバイス「スマートリカバリーリング」のリリースも控えています。
ほどの事業への情熱は、日常生活に溶け込むヘルスケア体験を追求している点に表れています。
アプリ「ウェリー」の機能
「ウェリー」は、単体で利用できる機能が満載です。食事を撮影し、AIが自動的にカロリーや栄養バランスを分析。また、運動が苦手な方へも配慮した「スイカゲーム エクササイズ版」など、楽しく健康管理ができる機能が充実しています。さらに、家族やパートナーと共に取り組むことができ、健康維持のサポートを実現。
今後の展望
issinは、今後もアプリとデバイスの連携を強化し、より多くのユーザーにとって手軽で楽しいヘルスケア体験を提供していく予定です。健康維持は、日々の小さな努力の積み重ねが重要です。この取り組みが、家族全体の健康管理において新たなスタンダードになればと期待が寄せられます。