ロンシャン2025年秋冬コレクションの魅力を探る旅、パリからロンドンへ

ロンシャン2025年秋冬コレクション「FROM PARIS TO LONDON」

ロンシャンが2025年の秋冬コレクションを発表しました。テーマは「FROM PARIS TO LONDON」。このコレクションは、創業者ジャン・キャスグランがフランスのパリで1948年にブランドを立ち上げたことに始まり、ラグジュアリー、クリエイティビティ、ダイナミズムが存分に発揮されています。

クリエイティブ・ディレクターを務めるソフィ・ドゥラフォンテーヌが手がけたこのコレクションでは、現代の「パリジェンヌ」の魅力が詰め込まれています。彼女は新進気鋭のフランス人アーティスト・コンスタンタン・リアンとのコラボレーションを通じて、エレガンスとアートの融合を表現しています。また、イギリスの伝統的なダッフルコートブランドとの組み合わせが新たなスタイルを提案しています。

パリの魅力

コレクションの序盤では、現代のパリジェンヌが愛する街の魅力を実感できます。パリの陶器専門店や革製品のお店での素材選びは、彼女にとってのアイデンティティの一部。例えば、コバルトブルーに彩られたエッフェル塔の柄をあしらったセットアップに、同じくエクリュカラーの「ルロゾワーカー」トートバッグを合わせたスタイルは、まさにパリの美しさを体現した一着です。

お気に入りのシルクスカーフやクロッグシューズをポイントにしたり、白いセーターとオーバーオールでアトリエ風のコーディネートを楽しんだり。トートバッグには小物を忍ばせ、イギリス旅行の準備を進める彼女の姿が想像できます。

コッツウォルズでの体験

次に訪れたのは、イギリスの美しいコッツウォルズ。ここでは、緑豊かな自然と石造りの可愛らしいコテージが並び、彼女は新しいインスピレーションを得ます。アフタヌーンティー前の軽やかな散歩は、カシミアのロングニットドレスやスリーブレスジャケットと共に、アルチザンの温もりを感じさせます。

コッツウォルズでの彼女のスタイルは、自然との調和を表現し、コーディネートも洗練されています。特に「ルフローネ」の新作は、彼女の個性を引き立てる重要なアイテムとなります。

ロンドンでの冒険

コッツウォルズで充電した後、彼女はロンドンへ向かいます。ここでは、1951年に設立された老舗ダッフルコートブランドとの出会いが待っています。アルチザンの伝統を重んじる彼女は、ダッフルコートに特有のデザインが施された「ルロゾトワルダッフルコート」に魅了されます。これはメープルウッド製トグルやストライプ柄の裏地が特別感を加えています。

ロンドンの夜には、レザーとヒョウ柄の組み合わせが目を引く「ルロゾカムデン」を身にまとい、活気みなぎる都会を楽しむ準備ができています。次の日の朝、雨上がりのロンドンをトレンチコートで迎え、次なるインスピレーションを思い巡らせる姿が見えてきます。

まとめ

このコレクションの背後には、現代のパリジェンヌの美しさと職人の技がしっかり根づいていることがわかります。ソフィ・ドゥラフォンテーヌは、「サヴォアフェールへのラブレター」と表現し、アルチザンたちを現代の視点で讃える作品を作り上げました。ロンシャンはこれからも、フランスとイギリスを繋ぐ美しさを新たな形で発信し続けることでしょう。