日本初の最先端モーションキャプチャー「AR51」登場
株式会社IZUTSUYAが新たに発表したのは、マーカーレスで多人数同時キャプチャーが可能な次世代モーションキャプチャーシステム「AR51」です。この革新的な技術により、ダンスやパフォーマンスのデータを3Dで記録し、世界中に発信するプロジェクトがスタートしました。
AR51の特徴
1. 同時キャプチャーのパワー
AR51の最大の特長は、スーツを着用せずに複数名の動きを一斉にキャプチャーできる点です。最大で100名が同時に撮影可能なため、ダンスショーやパフォーマンスの再現が容易になります。この技術は、エンターテイメント分野での新たな可能性を切り開くことでしょう。
2. 簡単で負担の少ない撮影
従来のモーションキャプチャーでは、特別なスーツを着る必要があり、準備に手間がかかりました。しかし、AR51では撮影エリアが設定されると、参加者がその空間に入るだけで自動的にトラッキングが始まります。これにより、演者はスムーズに演技に集中できるようになります。
3. リアルタイムでの連携
AR51はUnityやUnreal Engineとの連携も非常に簡単で、リアルタイムでアバターを動かすことが可能です。これにより、スポーツやライブパフォーマンスを遠隔地からでもその場で見るかのように体験できる、新感覚のライブストリーミングが実現します。
ケント・モリ氏の挑戦
世界的ダンスアーティスト、ケント・モリ氏は、多くの著名なアーティストと共演し、50カ国以上でパフォーマンスを行ってきました。彼がAR51を使ってパフォーマンスし、ダンスの瞬間を3Dモーションデータとして記録するという新たな試みが始まります。このプロジェクトのおかげで、ダンスという一瞬の美しい表現が、半永久的に保存されることになります。
さらに、IZUTSUYAが運営する3D Assetマーケットプレイスでは、ブロックチェーン技術を活用して権利管理も行われるため、誰もがこの貴重なデータを利用できる新たな市場が形成されるのです。
2024年のロサンゼルスでの活躍
ケント・モリ氏は、2024年の11月2日にアメリカのTCLチャイニーズシアターで開催されるドキュメンタリー上映会とパフォーマンスで、AR51を活用した撮影を実施しました。これにより、日本だけでなく、アメリカでもその技術が注目されています。
体験できるスタジオ
IZUTSUYAは、AVR Japanと提携し、AR51を用いた特別な撮影スタジオを提供します。モーションデータの生成やスタジオ使用に関する要望にも柔軟に対応しているため、興味のある方はぜひお問い合わせしてみてください。最先端のモーションキャプチャーを体験するチャンスが待っています。
まとめ
AR51により、ダンスの3Dモーションデータ化が進むことで、無形文化遺産であるダンスが新たな形で世界に広がります。ケント・モリ氏の挑戦は、エンターテイメントの未来を切り開く大きな一歩となることでしょう。