元号を超えた伝統芸能、糺能の魅力
新作能『糺』の紹介
2025年5月24日、世界文化遺産の賀茂御祖神社にて、特別な能楽が披露されることが決定しました。それが新作能『糺(ただす)』です。この日は、下鴨神社の「糺の森」で、約550年の歴史を誇る「糺能」が節目を迎えます。これまでの伝統を受け継ぎながら、新たな一歩を踏み出そうとする試みがここにあります。
「糺能」の歴史的背景
「糺能」は、1464年に将軍足利義政の前で行われた「糺河原勧進猿楽」をルーツとしています。この伝統は長い間途絶えていましたが、2015年に再興され、以来毎年開催されています。賀茂御祖神社では、その舞台が重要文化財の舞殿です。周囲の緑と自然の音に包まれた中での上演は、観客にとって特別な体験となることでしょう。
新作能『糺』の物語
新作能『糺』は、男が幼少期に耳にした歌を思い出し、その歌を求めて糺の森に足を踏み入れて出会う女の物語です。この女は、実は糺の森の神であり、彼女が歌の秘密を語ります。このように、過去と現在、神と人との繋がりが描かれている作品です。新作によって、観客は新しい視点から能楽の奥深さを感じることができるでしょう。
開催概要
- - 日時: 2025年5月24日(土) 17:30開場、18:30開演(予定)
- - 会場: 賀茂御祖神社・舞殿(重要文化財)
- - 演目: 新作能『糺』
入場料金は、指定席が30,000円から始まり、自由席も用意されています。特に指定席は、重要文化財の神服殿で観劇できる「御生席」が30,000円という価格で提供されています。自由席もお手頃な価格設定となっているので、興味のある方はぜひ参加を検討してみてください。
チケット取得方法
チケットは、下鴨神社またはクレジットカードでのオンライン購入が可能です。現金での引き換えが必要となるので、注意が必要です。お早めに購入することをお勧めいたします。
未来に向けた思い
「糺能」を主催する下鴨神社糺能保存会は、未来へと続く文化の継承を大切に考えています。新作能『糺』は、ただの演目に留まらず、未来の能楽を見据えた作品でもあり、そのストーリーが今後の糺の森にどのように影響を与えるのか、観客と共に感じていくことでしょう。新たな視点と伝統の融合が、観客に新鮮な感動を提供するに違いありません。
まとめ
2025年の「糺能」は、新作能『糺』という形で、過去の伝統を大切にしながら未来への架け橋となることを目指します。ぜひこの歴史的な瞬間に立ち会い、賀茂御祖神社の舞殿で本物の能楽を体感してみてはいかがでしょうか。自然と文化が交わるこの場所で、皆さまのご来場をお待ちしております。