未来を照らす「uzra」
2025-11-11 12:08:25

精成舎の「uzra」がグッドデザイン賞を受賞、未来志向の吉田焼の新たな挑戦

精成舎の「uzra」が受賞



佐賀県嬉野市の吉田エリアでは、肥前吉田焼の次の100年に向けて、新たな挑戦が続いています。その中心的存在として注目されるのが精成舎とそのプロダクト「uzra(うづら)」です。このたび、精成舎の「uzra」は、公益財団法人日本デザイン振興会による2025年グッドデザイン賞・グッドフォーカス賞[技術・伝承デザイン]に選ばれました。

「uzra」とは?



「uzra」シリーズは、新素材「晟土(せいど)」を用いた初のプロダクトであり、環境に配慮した製造工程を随所に取り入れています。特に、二酸化炭素排出量の削減を重視し、従来の製法と比較して約40%の削減を達成しました。そのため、温暖化対策を意識した現代において非常に意義のある挑戦といえるでしょう。

デザイナーの安積伸さんは、素材の持つ柔らかな質感と使われるお客様の生活に自然に溶け込むデザインを追求し、それが高く評価されています。「uzra」という名には、「未来の吉田焼を明るく照らしたい」という願いが込められています。

受賞のコメント



精成舎代表の辻 諭さんは、名誉ある受賞を心から喜び、吉田焼の新たな可能性が多くの人々に広がってほしいと考えているとのことです。この受賞は、未来への一歩として捉えられ、多くの期待が寄せられています。

審査員の声



審査員たちも「uzra」の革新性を高く評価しています。通常不良と見なされがちな鉄粉の斑点をあえてデザインの一部とし、製造過程におけるロスを減らす工夫が評価されました。また、99%の良品率を実現したことも、技術力の高さを物語っています。器の独特な表情や実用性、美しさの両立は、生活に自然に馴染むことを実現しています。

吉田焼の未来に向けた取り組み



400年の歴史を持つ肥前吉田地区での取り組みは、毎年新しい形を見せて進化を続けています。アーティストを招いてのレジデンスプログラム、大学生とのコラボレーション、そして最先端の3Dプリンティング技術を用途に活用したデザインコンペティションなど、様々なプロジェクトが同時進行で行われています。

これらの取り組みは、吉田焼を国際的に広めるだけでなく、地域全体の持続可能な発展へも貢献しています。最新情報は、WEBサイト「よしださんち」からアクセス可能です。このサイトでは地域見学やコラボレーションの提案も受け付けています。

グッドデザイン賞の意義



グッドデザイン賞は、60年以上にわたり「Gマーク」と共に親しまれ、生活や社会の改善を目指す活動を推進する賞です。ただのデザインコンペではなく、実際に「くらしを豊かにする」視点から評価されます。特にグッドフォーカス賞は、高度な技術による優れたデザインに贈られ、卓越した技術とデザイン性が融合した「uzra」はまさにその象徴です。

まとめ



精成舎の「uzra」は、環境に配慮しながらも美しさと実用性を兼ね備えた革新的なプロダクトとして、未来の吉田焼を明るく照らす存在です。この受賞をきっかけに、持続可能なものづくりがさらに広がり、吉田焼の新たな可能性が開かれていくことでしょう。


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