ポーラの革新:シワ部位特有の保湿メカニズムの発見
美容業界では常に新しい研究が進められていますが、ポーラ・オルビスグループはシワ部位特有の乾燥感に着目した研究で注目を集めています。この研究から、肌のシワができる原因やその解決策が明らかになり、「シワにはシワのための保湿がある」という新しいスキンケア概念を提案しています。
シワ部位は乾燥しやすい
研究の結果、シワができやすい部位では、保湿に関わる重要な因子であるフィラグリンを生成する酵素、SASPaseの発現が減少していることがわかりました。このSASPaseは、皮膚の角層を形成し水分を保持する役割がありますが、その働きが弱まるとシワ部位は水分を保ちづらくなり、結果的に乾燥による小ジワが形成されやすくなるのです。
シワの原因は複合的
シワは主に表皮の乾燥や真皮の劣化によって生じますが、SASPaseの減少がもたらす影響は、真皮のシワ形成にもつながる可能性があります。具体的には、SASPaseが減少すると、IL-8という物質の発現が増加します。IL-8は好中球を引き寄せ、これが真皮のエラスターゼと呼ばれる酵素を刺激し、コラーゲンや弾性線維の分解を促進。これにより、シワがより深い層で進行することが懸念されています。
画期的な成分の発見
ポーラ化成工業では、SASPaseの発現を促進し、IL-8の発現を抑制する成分も発見しました。具体的には、ヒメフウロとクチナシから得られるエキスがその効果を持っています。このエキスがSASPaseの発現を増やしつつ、IL-8の発現を約30%減少させることが実証されており、シワ改善に向けた新たなアプローチが期待されています。
まとめ
今回の研究により、シワ部位に特有の乾燥感がどのように生じるか、そしてそれを改善する方法が明確になりました。
ポーラ化成工業は、シワの原因に対する新しいアプローチを提供し、スキンケアにおける新たな視点を提供しています。シワ改善を考える際には、これまでの常識を覆す保湿メカニズムを意識することが、より効果的なケアに繋がるのではないでしょうか。今後のスキンケアにおいて注目すべき情報です。