ニチレイ・アイスがAIシステム導入で業務効率化を実現！

ニチレイ・アイスがAIを駆使して業務を変革

株式会社ニチレイフーズは、生産と生産管理の工程でAIシステムを導入し、業務の効率化と最適化を図っています。このたび、同社グループで製氷事業を展開するニチレイ・アイスが日立製作所と共同で開発した新しいAIシステムを導入し、包装氷の生産や輸送、在庫計画の立案業務を自動化しました。

背景

包装氷は季節に応じて需要が大きく変動する商材であるため、安定した生産体制が求められます。一方で、人力による高精度の需要予測と生産計画の立案は非常に難しいものでした。特に熟練者の感覚に頼ってしまう場面が多く、作業者の負担が大きいことが課題とされていました。

AIシステムの概要

今回導入されたAIシステムは、日立が開発した「計画系業務最適化サービス」に基づいています。このサービスは、40を超える複雑な制約条件に対応し、熟練者の経験則を活用したAIによって生産能力を最大限に引き出します。ニチレイ・アイスが扱う約50品目の包装氷の組み合わせは約200万通りにも及ぶため、本システムはその中から最も効率的な解決策を自動的に見つけ出します。これにより、計画立案に要する時間が約70%削減されることが確認されました。また、需要の急激な変動にも迅速に対応できる柔軟性を持つため、業務の質が向上し、作業者の負担も軽減されました。

今後の展望

ニチレイフーズでは2018年以降、国内外の工場においてAIシステムの導入を進めてきました。これまでには鶏肉加工工程における自動選別技術や炒飯製造のためのAIロボットの開発など、多岐にわたるプロジェクトに取り組んでいます。ニチレイ・アイスへのAI導入を皮切りに、さらなる業務効率化、生産性の向上、サプライチェーンの最適化に向けた努力を続けていきます。これにより、働き方改革の推進にも寄与していく方針です。

これまでの取り組み

過去には、AIを活用した原料の選別技術の開発や、鶏肉検査を自動化する装置の導入なども行ってきました。これらの取り組みは、全て品質向上と効率的な作業環境を目指して進められています。ニチレイフーズと日立の協力は、食品業界における未来の生産システムに大きな影響を与えることでしょう。

今後もニチレイ・アイスのAIシステムが、食品業界を変革する可能性を秘めていることに期待が高まります。