株式会社ファーメンステーションのB Corp認証取得
最近、株式会社ファーメンステーションが121.5点のスコアでB Corp認証を更新したという嬉しいニュースが伝わってきました。この企業は、未利用資源を再生・循環させることを目的とした研究開発型のスタートアップで、千葉県船橋市に本社を構えています。代表取締役の酒井里奈さんのリーダーシップのもと、環境や社会に配慮したビジネスモデルで急成長を遂げています。
B Corpとは
B Corp(B Corporation)は、ビジネスを通じて社会変革を目指す企業が取得する国際的な認証制度です。環境への配慮や社会貢献、透明性のある経営など、持続可能なビジネスを実践する企業が評価されます。ファーメンステーションは、2022年に初回認証を取得し82.2点を記録しましたが、再認証では大幅にスコアが向上し、121.5点に達しました。この結果は、同社が持続可能性の実現に向けた努力を重ねてきた証と言えるでしょう。
スコアの内訳
B Corpのスコアは、いくつかのカテゴリに分けて評価されます。ファーメンステーションのスコアは以下の通りです。
- - ガバナンス: 11.3/20点
- - 社員: 23.2/40点
- - コミュニティ: 23/70点
- - 環境: 45.2/105点
- - 顧客: 4.1/5点
このスコアは、同社がどれほど多様なステークホルダーに対して価値を創出できているかを示しています。
高評価の理由
今回の再認証において特に評価されたポイントは以下の通りです。
- - 未利用資源の活用: 発酵プロセスそのものが環境に優しい点や、未利用資源を最大限活用するビジネスモデルが評価されました。
- - LCAの実施: 環境負荷を見える化し、管理・改善に取り組む姿勢が評価されています。
- - 共創ビジネスモデル: 他社と協力し、環境インパクトを低減する取り組みが高評価を受けました。
- - インパクトの共有: 社外へ学びや成果を広めている点も評価されています。
事業活動の社会的インパクト
ファーメンステーションは「Fermenting a Renewable Society」(発酵の力で循環する社会を)を掲げています。未利用資源を再生することでフードロスの削減を目指し、具体的には高度な発酵技術を駆使して食品廃棄物を高付加価値な機能性原料へとアップサイクルしています。このような取り組みは、持続可能な未来を築く上で欠かせないものです。
毎年発行する「インパクトレポート」では、事業の社会的影響を振り返り、新たなインパクトモデルの策定を行っています。これにより、同社の社会的貢献を可視化し、多くの人々にその重要性を伝えることを目指しています。
今後の展望
持続可能な事業活動を目指すファーメンステーションは、B Corp再認証を機にさらなる成長を目指しています。社会的インパクトを拡大するための「ものさし」として、認証制度を有効に活用し、循環型社会の実現に向けて邁進しています。これからも彼らの取り組みには大いに注目していきたいものです。
公式サイトにはさらなる詳細や技術に関する情報、事業共創の取り組みなどが紹介されていますので、ぜひ訪れてみてください。
ファーメンステーションの新しい挑戦に、私たちも期待を寄せましょう!