第56期アデランス全国技術競技大会の華やかな優勝者たち

全国の美容技術を競うアデランスの祭典

2025年1月21日、東京都渋谷区の全理連ビルにて「第56期アデランス全国技術競技大会」が開催されました。この大会は1980年から続く伝統あるイベントで、今回で30回目を迎えています。アデランス会長の根本信男氏や社長の鈴木洋昌氏を含む24名の審査員が参加し、全国から選ばれた全800名以上の理美容技術者たちが各部門で競い合いました。

大会では、オーダーメイドウィッグの作製指示やスタイリングを競う「フリースタイル部門」、ウィッグの接客を評価する「ヘアシステムアドバイス部門」、新入社員を対象にした「新人スタイリング部門」の他、販売員向けの「ロープレ部門」と「スタイリング部門」が設けられました。多彩な部門が設けられ、技術に磨きをかける機会となっています。

各部門の競技内容

フリースタイル部門では、選手たちが自主的にテーマを設定し、特定の条件下でウィッグをスタイリングします。特別な技術力が必要とされるこの部門では、今年のテーマは「海のプリンセス」など、選手たちの創造性が光りました。優勝したレディスアデランス名古屋の佐生琴巴さんは、寒色系のウィッグを作るという新たな挑戦で高評価を得ました。

ヘアシステムアドバイス部門では、選手たちが自社のウィッグを提案し、その接客技術を競います。こちらでも静岡の渡邉淳子さんが見事優勝。彼女はオリジナルのフリップボードを使用したプレゼンテーションで魅力を伝えることに成功しました。

新人スタイリング部門は若手社員の成長を促すための部門で、各参加者がスタイリングスキルを競います。善戦振るった池袋の藤原妃奈子さんは、先輩の指導を受けた成果を見せつけました。

ロープレ部門ではお客様対応を模した接客のテクニックが評価され、ルネオブパリスの池田紅美さんが優勝を果たしました。彼女は「お客様のニーズをしっかりと捉える」ことを意識して臨みました。

スタイリング部門では、デザインテーマに基づいたカットとセットを行い、評価されました。天満屋倉敷店の嶋田祐子さんは、柔らかいラインと華やかさを取り入れたスタイルで見事勝利を収めました。

大会の意義

今回の技術競技大会を通じて、参加した選手たちは自己の技術を再確認し、新たな挑戦の機会としました。今後もアデランスは「最高の商品」「最高の技術」と「心からのおもてなし」を実現するため、これからも努力を続けていくでしょう。

この大会がもたらした優れた発想や接客技術を学び、技術者として成長する契機となることは間違いありません。振り返れば、多くの選手が悔しい思いをし、また次回を目指す姿が見受けられ、さらなる飛躍を期待させる結果となりました。

アデランスは、これからも成人たちに愛されるスタイルやウィッグを提供し続けることを誓います。そして、技術大会で得たスキルや知識を活用する中で、ますますお客様の心を掴むスタイリストたちの活躍が楽しみです。